甘い７年戦争って何の戦争？：2013年3月15日｜整体サロンルミエール池袋のブログ

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投稿日：2013-03-15 18:04:34.0

甘い７年戦争って何の戦争？: こんにちは、池袋腰痛センター院長カイロプラクターの高橋です。

前回、ホワイトデーの池袋駅地下通路の人ごみ具合を『ホワイトデーのスイーツ戦争』と書きましたが、それで思い出したことがありました。『甘い7年戦争』のことです。
「甘いものが原因で...7年間も...2つの国が戦争したの？」って思うかもしれませんが、そうではなくて...

『甘い7年戦争』とは、オーストリアのウィーンで、1962年に判決が出されるまで7年に及ぶ裁判が行われた、ウィーンの名門ホテル・ザッハと有名な菓子店デメルによる、「ザッハトルテ」の商標争いのことなんです。
えっ？「ザッハトルテ」を知らない？

ザッハトルテ（独：Sachertorte）は、1832年にウィーンの菓子職人フランツ・ザッハが作り出した、世界で最も有名なチョコレートケーキであり、オーストリアの代表的な菓子（トルテ）です。
ウィーンでは「サッハートアテ」のような発音になるみたいです。

もともと、ザッハトルテは、メッテルニヒという美食家な政治家が、お抱え料理人の一人だったフランツ・ザッハに命じ作らせたお菓子なんです。そのザッハトルテが大変に好評で、フランツ・ザッハは門外不出のオリジナルレシピで作り上げたザッハトルテをレストランやカフェで売り出しお金持ちになりました。その後、息子の代で今も有名な「ホテル・ザッハ」を創業し、ザッハトルテの名は広く知られるようになりました！

でも...

1930年代にホテル・ザッハが経営難に陥り、ウィーンの王室御用達の菓子店『デメル（Demel）』が援助を申し入れ、ホテル・ザッハの息子とデメルの娘との間で婚姻関係が結ばれたことから、援助の見返りとして秘伝のレシピが流出して、デメルでもザッハトルテを作る事が許可されたと言われています。
そして、二人が他界した後、ザッハの遺族側から、デメルで使っていた『オリジナル』という標示を中止するよう訴訟をおこされたんです。
7年間の裁判の末、1962年に「どちらもザッハトルテを生産販売をしていいが、オリジナルの標示はどちらか一方だけにする」という判決が出され、ホテル・ザッハのものを『オリジナルのザッハトルテ』と呼び、デメルのものは、『デメルのザッハトルテ』と呼ぶことになりました。

これを『甘い七年戦争』といいます。
ヤバイ、食べたい気持ちが限界です...ザッハトルテと生クリーム買ってきます♪

院長　高橋