創傷治癒　～止血期～：2022年8月29日｜ホールハーモニー上大岡のブログ

ホールハーモニー上大岡カイロプラクティック

ホールハーモニーカミオオオカカイロプラクティック

整体・カイロ
リラク
リフレッシュ

神奈川県横浜市港南区上大岡西１-19-20ワットビル401
京急線・市営地下鉄線上大岡駅から徒歩3分

ホールハーモニー上大岡のブログ

サロンのNEWS

投稿日：2022-08-29 18:23:53.0

創傷治癒　～止血期～: 今回は、前回の創傷治癒作用にもう少し付け足しを。

傷が治っていく過程（創傷治癒）は、止血期、炎症期、増殖期、成熟期の4段階。

　止血期は、血を止める。

　炎症期は、白血球などが、細菌や壊れた組織など異物を取り除く。

　増殖期は、新しい組織や血管がつくられる。

　成熟期は、瘢痕（傷跡）となって修復される。

今回は、止血期について。

　止血期

血管が破れ出血すると、血液の損出を防ぐ働きが起こる(止血機構）。
止血機構は、損傷した血管壁に血液が触ると反応が始まり、
血小板による一次止血と血液凝固因子による二次止血がある。

一次止血　：　血小板血栓形成

血管の内側は内皮細胞に覆われているが、損傷により皮下組織のコラーゲンが露呈すると血小板が粘着し、活性化する。

活性化した血小板は、内容物を放出して他の血小板を集め、より強力な血小板凝集作用があるトロンボキサンA2（TXA2）を産生し、放出することで血小板の凝集を促進する。
また、TXA2は、血管を収縮させる作用もある。

この血小板血栓による止血を、一次止血という。

二次止血　：　フィブリンネット形成

一次止血の血小板血栓は、もろく不安定なためフィブリンが網目状に包んで、血栓を補強する。
フィブリンは、血液凝固カスケードでつくられ、これには内因系と外因系がある。

内因系は、血液が損傷した血管壁のコラーゲンに触れると、凝固因子の12因子が活性化され始まる。
活性12因子は11因子を、活性11因子は9因子を活性化。
活性9因子は8因子、リン脂質、カルシウムイオンと共に10因子を活性化する。
活性10因子は、プロトロンビンをトロンビンにする。
トロンビンは、フィブリノゲンをフィブリンにする。

外因系は、損傷した血管から血管外の組織液に含まれる組織トロンボプラスチンが血管内に入ると、7因子を活性化し、カルシウムイオンと作用して10因子を活性化する。
その後は内因系と共通で、フィブリンをつくる。

フィブリンが血小板血栓をより強固にし、二次止血が完了する。

凝固因子の9、10、7、2は肝臓で合成され、その最終段階でビタミンＫが必要。
ビタミンKは納豆などに多く含まれている。
また、カルシウムは凝固カスケードで必要である。
血小板については、血小板を増やす栄養素はないといわれています。

本日も読んでいただきありがとうございました。