「血」のはなし：2019年11月28日｜知足常楽笹塚南口店のブログ

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投稿日：2019-11-28 11:21:02.0

「血」のはなし: 　中医学用語に血虚という言葉があるが、これは単に血液量が少ないという意味ではありません。
血虚というのは「血」の働きが足りないという意味ですよね。
「血」の働きで忘れてはならないのが、寧静(ねいせい）作用といって精神安定作用です。
血虚になると精神的に不安定になります。特に女性は毎月の月経で多くの血を失い、月経前、月経中は精神的に不安定になる方がとても多い。
女性にとって「血」は性格を支配するほどのものです。
「血」が充分に働いていれば、月経周期も安定し、月経前のイライラも無くなり、優しい女性になれますよ。特に妊娠、出産、授乳においてはさらに多くの「血」が必要となり、お母さんはこれでもかというくらいの補血が必要になります。
この補血の養生をしないと、だんだんお母さんが弱っていきます。授乳中のお母さんの相談で、子供がなかなか寝てくれない、疲れやすくて、身体がだるい、目がものすごく疲れる等の相談があります。
親子で相談に、お母さんは顔がやつれ、艶がなく、髪の毛はパサついて、眼の下のクマが目立つ一方、子供さんは元気いっぱい、顔にも艶があり、髪もつやつや、お母さんと正反対。それだけお母さんの気血を吸い取っているんだなぁ・・・といつも思います。
そんなことが起こらないためにも「血」にもう少し考えてみましょう。
「血」は何からできるのでしょうか？それは当然ですが、
私たちが食べたものでしか作られませんよね。
栄養のあるものを食べているでしょうか？

冷凍食品、加工食品、お菓子、アイスクリームなど必要のないものをとっていませんか？
「血」に栄養を与えるものをしっかり摂れているでしょうか？

野菜や、肉類、魚類の「気」が充実しているものを食べることによって、「気」を補うことができます。
その「気」によって脾胃が動き消化吸収を行い、
新しい「気・血・津液（身体の必要な水分や、栄養分）」が生まれてくるのです。そのほか、血の働きには栄養作用があります。身体の隅々まで栄養分を送って私たちの身体を作り上げるのです。また載気作用といって「気」を乗っけて血は体中を巡ります。
「気」と「血」は一心同体。どちらが欠けてもだめなのです。
「気」をコントロールし、「血」に栄養を与えることで、
ますます私たちの身体は健やかになりますね。