ベティーの大冒険　２　～スリープ・ラビット続編～：2013年6月5日｜アジアン古式セラピーワット綾瀬のブログ

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投稿日：2013-06-05 23:38:29.0

ベティーの大冒険　２　～スリープ・ラビット続編～: 『はやく、おうちに帰れますように…。。』

迷子になったベティー
いくら歩いても、家には着けません。
お月様に祈っては何度も道をもどり、石ころが入ってくる靴を気にしながら
一生懸命に探し回りましたが、余計に道が分からなくなってしまいました.

ネンネはすでに目を閉じて諦めてるようす。

ベティーはもうクタクタです。。。

座り込んでとにかく泣きました。
ネンネは耳を掴まれてるので、ビックリ目玉で足をバタバタし続けました。

ひとしきり泣くと、いつの間にか上向きで寝そべっていたので
夜空の星がくっきり綺麗に見えました。

『あ、流れぼしー！』

とくにお願い事はしませんでしたが、大きな葉っぱに包まれ
ネンネを抱き枕にしてるうちに寝てしまいました。

朝、ベティーを目覚めさせてくれたのは
どこからともなく聴こえてくる、綺麗なバイオリンの音でした。
とても優しい柔らかい音で、ちょっと弾んで楽しそうな曲に聴こえました。

ベティーは眠さにムスッとしてましたが、なんとなく心地いいメロディーに惹かれ
スタスタと歩き始めました。
ひとあし先に朝食をすませたネンネが、
草をほおばりながらベティーの後を追いかけます。

すぐそばで聞こえてくる美しいバイオリンの音色は、誰かが弾いているようなので
ちょっと草むらから覗くように、よこ歩きで顔を出すベティー。

それは少年でした。

ベティーは安心して、しばらくその曲をしゃがんで聴くことにします。
すると、少年の演奏に釣れられハトが寄ってきて
バイオリンの上にとまりました。

『だめじゃないかー、せっかく良いところだったのにー。』

少年は穏やかな口調で、ハトに話しかける様にしゃべります。
ベティーは彼の明るい雰囲気に笑いました。

『あれ？君はだれ？』
少年が聞きます。
『ベティー！』
ベティーが大きな声で返事します。
ただ言うと同時に、耳を掴んだネンネを前に置いたので

少年は…
『そのうさぎのこと？』
『ちがう、わたしー』
ベティーは気づかず返事します。

『おもしろい子だね！』
少年は笑いながら言いました。

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