解剖学の問題大腿動脈編：2025年2月1日｜グイット新宿御苑店(Goo-it!)のブログ

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投稿日：2025-02-01 00:04:28.0

解剖学の問題大腿動脈編: 解剖学は、体の構造や部位の名前、それがどこにあるのかを学ぶ科目です。

今日は下半身、前モモ（大腿）から膝にかけての大きな血管の走行についての問題です！
（今回は調べながら自分で問題を作りました。間違いがあったら教えてください）

【問題】
血管の通過部位の組み合わせで正しいのはどれか？

1. 外腸骨動脈はスカルパ三角を通る
2. 大腿動脈はハンター管を通る
3. 内転筋腱裂孔は長内転筋の停止腱が作る
4. 膝窩動脈は膝窩筋の上を通過し、そのまま後脛骨動脈と前脛骨動脈に分岐する

右足の概要図はこちら！…伝わるかなぁ、、、見やすく書くの難しい！
血管は体の中でずっと繋がっていますが、筋肉や骨、靭帯などの区切りごとに名前が変わります。
ざっくり流れをまとめると、

外腸骨動脈 → 大腿動脈 → 膝窩動脈 → 後脛骨動脈・前脛骨動脈
（細かい分岐は省略）

【選択肢の解説】

1. 外腸骨動脈はスカルパ三角を通る → バツ
Vラインのエリアが外腸骨動脈。モモの部分は大腿動脈。
「鼠径靭帯と寛骨（骨盤）の間」を「血管裂孔」と言い、そこを通る前後で名前が変わります。
スカルパ三角は、血管裂孔・縫工筋・長内転筋に囲まれたエリア。
つまり、血管裂孔を通過した後にできる空間なので、そこを通るのは大腿動脈！
外腸骨動脈はその前の段階なので×。

2. 大腿動脈はハンター管を通る → 正解！
「内転筋腱裂孔」を通過したら「膝下動脈」に名前が変わります。
ハンター管はその手前にあるのでマル
ハンター管の上半分は縫工筋に蓋をされ、下半分は広筋内転筋膜に包まれている、というのも大事なポイント！

3. 内転筋腱裂孔は長内転筋の停止腱が作る → バツ
作るのは大内転筋の停止腱なので、これは間違い。

4. 膝窩動脈は膝窩筋の上を通過し、そのまま後脛骨動脈と前脛骨動脈に分岐する → バツ
膝窩動脈は、膝窩筋の下（内側）を通過し、下縁で後脛骨動脈と前脛骨動脈に分岐するので誤り。

【まとめ】

解剖学は、通り道を文字だけで理解するのがとにかく大変な科目。
でも、鍼灸師から「学生のうちにもっとちゃんとやっておけばよかった…！」とよく聞く科目でもあります。

なので、今のうちに臨床で使えるイメージを持ちながら、しっかり勉強しようと思います！