かっさの『補』『瀉』：2019年8月1日｜素拉伊スパカヤ池尻大橋店(SPA KAYA)のブログ

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投稿日：2019-08-01 20:10:10.0

かっさの『補』『瀉』: 中医学の治療の基本原則の1つに、『虚者補之、実者瀉之」という考え方がある。『補』は補充するという意味で、「瀉』は流す、排泄、吐き出す、除去するという意味の言葉である。

「補充」と『除去』では、一見相反する意味の言葉のようだが、体内の正気の足りなくなった人(正気の虚した人)には正気を補い、体内に邪気が溜まった人に対しては邪気を除去するということで、決して相反する考え方ではない。つまり、体内の正気を強め、身体の健康を保つために、必要な2つの面を述べている言葉なのである。

もちろん、カッサ療法によって直接体内に気体や物質を補充したり、除去することはできない。しかし、カッサ板などの器具や推拿の手技、鍼を使って体表を刺激することで、身体の機能を促進したり、身体の機能を抑制することでさまざまな症状を改善し、お客様の身体を健康に導くことがきる。このカッサの作用の本質が、まさに正気を補い、邪気を除去するということなのである。このカッサ療法における補の方法(補法)と、瀉の方法(瀉法)の違いは、まったく異なる手技を施したり、異なる器具を用いることで使い分けられるわけではない。

カッサ療法における補の方法と瀉の方法の違いは、操作の力とスピード、治療時間の長さなどによって、補充する作用と除去する作用の違いが出てくる。つまり、カッサ療法における「補」と「瀉』は、手法の技術によって結果が分かれるのである。

◯「補」の方法は、一般的にいって治療時間が長く、刺激の届く範囲が浅く、患者の皮膚や筋肉、細胞に対して活性化作用がある。一方、『瀉』の方法は、治療時間が短く、刺激の量が多く、深部に届く。また、お客様の皮膚や筋肉、細胞に対して沈静作用がある。

◯「補』の方法は器官、厳器の機能を刺激する時間がかなり長くても、極めて軽い刺激に留まるが、「瀉」の方法は、時間が短くても、強い刺激を与えるという明確な違いがある。

◯操作の速度に関していえば、速度が速いのが『瀉』の方法、遅いのが『補』の方法である

◯両者の中間、「補」と『瀉』の方法を「平補平瀉」という。

いよいよ夏本番に

気温が上がりジメジメとした不快な蒸し暑さになってきましたね。。。