【症例】あひる歩行(デュシェンヌ徴候)：2022年4月5日｜バックボーン(BACK BONE)のブログ

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投稿日：2022/4/5

【症例】あひる歩行(デュシェンヌ徴候): あひる歩行とは、上半身を左右に振りながら歩くことで、

デュシェンヌ徴候とは、片足立ちしたときに、浮かしている脚側の骨盤が挙上し、反対側へ体幹が傾いている状態のことです。

このクライアントさんは、うちに来院されてる中でもトップクラスの症状。

過去に右足の指を４本折ったときに、足をギプスで固定され、引きずって歩いていたときの癖が残ってしまったのか、歩行時に上体が左側に振られてしまう状態です。

正直この症例は、改善の難易度がかなり高い！

なぜなら、このアヒル歩きが癖として体に刻まれているからです。

習慣的な行動は、本人が相当意識することと、毎日のケア&トレーニングが必要になります。

恐らく骨折から回復するまでと、完治後すぐのリハビリを怠ったことから、脚を外向きに上げる(股関節外転)筋肉をはじめとして、筋力がひどく落ちていることも推測されます。

上半身の振り子運動は、左側にのみ顕著に現れるため、骨盤バランスや臀部筋の左右差も気になります。

さすがにこのレベルの問題は、初回体験のみでは大きく改善はできません。
しかし、変化のきっかけとして、改善の予感を感じさせることはできました。

こちらが今後に提供する事としては、
股関節外転筋群(主にお尻の筋肉)と、
鼠径部(内もも上部)の筋肉、
コア(深部腹筋や腸腰筋)、
体軸(体幹の中央部分)の筋肉を、
重点的にトレーニングして筋力を養うこと、

そして、この歩き方によって起こる筋緊張を定期的に完全リリースすることです。

当院の専門は、姿勢の悪化や、動作の誤差で起こる慢性的な負荷からくる筋筋膜性障害(筋肉の緊張や筋膜の癒着で起こる疼痛)の改善です。

そのため、外傷によって起こる障害は残念ながら専門外です。

しかし、今回の症例はギリギリ私の専門の範囲内！
（本来は、事故からの回復後に病院でリハビリを受け持つ人の担当ではあるけれど。）

スタンダードな問題ではないので、かなり大変ですが、根気強く改善に向けて施術とプログラム編成に励んでいます！

頼ってくれたからには全力で応えてみせます！