消化の火の神様をご機嫌にする食事の摂り方（１）量：2022年12月20日｜サント(santo)のブログ

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投稿日：2022-12-20 09:19:43.0

消化の火の神様をご機嫌にする食事の摂り方（１）量: こんにちは。京都アーユルヴェーダサロンsantoのセラピスト木下です。ブログをご覧頂きありがとうございます。

前回のブログで私たちの体内にいる火の神様「アグニ」をご紹介しました。
消化と代謝を担い、私たちの生命活動の要となっている火のエネルギーです。
アグニが正常に機能していれば、強く安定した心と体を維持できます。

アグニに機嫌よく働いてもらって健康でいるためには、「適切な食事」と「健全な養生法に対する障害をなくすこと」であると言いますが、「適切な食事」とはどのようなものなのでしょうか？

それは「量」と「質」において定義されます。

『食事の量は消化の力を見るべきである。食事が食べられた時、正常な状態が障害されずに、適切な時間で消化に至る、そのぐらいの量が適量であると理解するべきである。』

健康でいるためには「自分の消化力に見合った量の食事を摂るべき」ということが大前提となります。
消化の力は年齢、季節、体調、気分によって変わるため、その時の消化の力をよく観察し正確に見極めることが大切です。

また、１回に食べる量だけでなく１日の総摂取量や摂取期間による影響(同じものを摂り続けるような場合)、６味(甘・塩・酸・辛・苦・渋)それぞれの分量(→現代的解釈では栄養バランス)も考慮しなければなりません。

「正常な状態が障害されている」状態が分かりやすいのは食後の体調です。
・異常に喉が渇く
・胸焼けする
・ゲップが頻繁に出る
・ガスが溜まる
・いつまでもお腹が重たい
これらは異常な状態です。
このような食事直後の異常だけでなく、一定期間その食事を続けた場合に出てくる異常もあります。少し遡って食事を見返してみると体調不良の原因が隠れていることも。

「適切な時間で消化に至る」というのは、次の食事時間に空腹感があるかどうかが基準となります。朝食時にお腹が空いていない場合は夕食の量が多すぎるかもしれません。

火が弱い時には細い小枝を焚べていくように食べ、火が強い時には太い薪を焚べるように食べる。

今の消化の火力はどれくらいかな？と、よく観察することから食事は始まります。

「いつもこれくらい食べているから」と習慣に従うのではなく、「今日はイライラするから」と感情や欲望に従うものでもありません。

次回は「質」について（続く）。