臼蓋形成不全とは？：2024年9月27日｜同心整体院のブログ

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投稿日：2024-09-27 11:46:31.0

臼蓋形成不全とは？: こんにちは！
今回は股関節臼蓋形成不全についてお話ししていこうと思います！

股関節は立った時に、骨盤から大腿骨に荷重を伝えるための関節で、骨盤の骨で作られる「臼蓋」（きゅうがい）と太ももの骨である「骨頭」（こっとう）で構成されます。

股関節は臼蓋が骨頭を広い面積で覆っている方が安定しますが、臼蓋形成不全は骨頭を覆う臼蓋の面積が狭く、股関節は不安定であることを刺します。
つまり、股関節にかかる体重を伝達する部分の面積が狭いため、関節の負担が大きくなり軟骨が痛みやすくなります。
すると股関節の動く範囲が狭くなったり、関節唇と呼ばれる軟骨を損傷し激しい痛みが出現します。
また、この状態が継続されることで、将来的に軟骨がすり減るなどして変形性股関節症へと移行していきます。

日本では、中高年女性の変形性股関節症の約８０％は臼蓋形成不全が原因と言われています。

症状は、歩行時の足の付け根の痛みや違和感。足の爪切りや靴下の着脱の際の痛み。股関節の動きが悪いなどがあげられます。
ただし、臼蓋形成不全であっても症状が出ないこともあります。

臼蓋形成不全の診断には、Sharp角、CE角、VCA角などのレントゲン撮影による判定基準があり、臼蓋形成不全に特徴的な初見がみられます。そのために、レントゲン撮影は必須です。

治療としましては、臼蓋形成不全があっても軟骨の厚みがあるうちは症状がほとんど出現しません。
しかし、軟骨は少しづつ痛むため症状が軽い初期段階で変形性股関節症の進行予防を目的とした治療が必要です。

何もしなくても痛みがある場合や痛くて眠れない場合は炎症が強い時期です。
主に炎症を抑えることを目的に内服や注射をしたり、リハビリテーション・消炎処置・日常生活などでの姿勢や動作の指導、物理療法などを行います。
炎症をはやく抑えることで、動かさない期間を短くし、関節が硬くなってしまったり、筋力低下を予防するのが大切です。

痛みが落ち着いたら股関節の正しい動きの獲得や筋力向上を目的としたリハビリを行います。
硬くなってしまったり動かしにくくなってしまった股関節の可動性を広げる運動やストレッチ必要です。
また、股関節周囲の関節の異常が股関節への負担を増やしている場合もあるため、膝関節や体感の状態も併せて確認していきます。