脳脊髄液の流れとマッサージの関係：2025年6月18日｜アイバランス(i-BALANCE)のブログ

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投稿日：2025/6/18

脳脊髄液の流れとマッサージの関係: 医学誌Natureにて、マッサージによって脳脊髄液の循環が流れやすくなるかもしれないという研究が発表されました。

脳というのは頭の骨とピッタリくっついているわけではなく、脳脊髄液のなかに浮かんでいる状態で存在しています。

脳脊髄液は脳と頭の骨の間に流れていて、脳の保護以外にも栄養や老廃物の運搬など重要な役割があります。

これがうまく流れなくなるとアミロイドβといった老廃物が溜まってしまい、認知機能の低下や疲労感の原因にもなるといわれています。

今回、Natureにて発表された研究では、高齢によって脳脊髄液の排出が低下したマウスの顔と首の皮膚をやさしくマッサージ（のような刺激）をし、脳脊髄液の排出量を調べました。

その結果、脳脊髄液の排出が促され、脳内の老廃物が減ったとのことです。

この研究から、やさしくなでるようなマッサージは加齢による脳脊髄液循環を促し、認知機能の低下を防げる可能性が示されました。

ヘッドスパのお店や整体でよくいわれている「脳脊髄液の流れを良くし、疲労感を軽減する」というのはあながち間違えではないのかもしれません。

しかし、今回の研究はまだマウスを使った実験であって、ヒトに対する研究はまだ行われていないため、脳脊髄液の流れを確実に良くできるかは不明です。

もし、ヘッドスパや整体などのお店でそのようなことを言われたとしても、聞き流す程度にしておいた方がいいでしょう。

とはいえ、頭や首のやさしいマッサージは気持ちが良く、筋肉がゆるんだりリラックスできたりすることで夜ぐっすり眠れるようになり、脳のはたらきを間接的にサポートすることはできるかと思います。

過剰に効果をうたうようなお店は避けた方がいいのですが、リラクゼーション目的でヘッドスパや整体などのお店を利用するのは日頃のケアとして、いいかもしれませんね。

ちなみに、当店ではマッサージだけでなく鍼でのアプローチも行えますので、お気軽にご相談ください。

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【参考】
Hokyung Jin. et al. (2025) Increased CSF drainage by non-invasive manipulation of cervical lymphatics. Nature