幟町の風。：2021年12月5日｜もみ亭幟町店のブログ

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もみ亭幟町店のブログ

プライベート

投稿日：2021-12-05 11:20:21.0

幟町の風。: もみりんです。
もみ亭　幟町店もオープンして3週間が経過しました。

私も幟町近隣を散策するようになり、静かで落ち着いた幟町の雰囲気を楽しんでいます。

特にパティスリーアルファさんの焼きモンブランは絶品ですよ( ´∀｀ )

近いうちにランチに行きたいお店もあります。また報告しますね☆

幟町にはカトリック幟町教会世界平和記念聖堂があり、素敵な鐘の音が鳴り響きます。

建物は重要文化財になっており、一般の方も結婚式が出来る施設です。

建築するに当たりコンペが開かれ、あの有名な丹下健三さんも参加し、一等該当者なしとなりました。

丹下健三と村野藤吾。それは戦後の建築史を彩る最大のライバル。ある意味で戦後の建築史はこの二人の建築をめぐって形成されたのです。

原爆投下後の広島で、復興計画を象徴するように、ほぼ同時に二つの大きなコンペが行われました。世界平和記念聖堂と平和公園です。

審査の結果、記念聖堂は一等なしの二等に井上一典と丹下健三。平和公園は丹下健三と決まった。平和公園の計画は世界の建築界が注目し、これをきっかけに丹下健三は世界のタンゲへと飛躍した。ところが、記念聖堂は一等なしのため、コンペ案は採用されず、いつのまにか、審査員の一人であった村野藤吾の手によって設計が進められたのであった。

審査員が一等を出さずに、自分の手で設計を進めてしまうなど許されることではありません。
この建築は原罪を背負って誕生したと言えます。

なぜ、そんなことになったのか。詳しい説明はないまま、厳しい資金難のなか、ラサール神父を始めとする信者たちの献身的な努力により、世界中からの献金によって、4年の歳月をかけて完成しました。

「不十分な出来だが、10年後には少しは見られるものになるでしょう」村野さんは、言葉少なく、だが名言を残して広島を去る。竣工後10年、20年後には見るも無惨に劣化してゆく近代建築への痛烈な批判を含んだ言葉であった。また、彼はカール・ボナーツの建築を参照した、とデザインの出典を正直に語っています。

村野さんは審査員としてこの建築に携わる経緯の中で、設計料も受け取らずに責任を果たした。

どんな経緯であれ、彼は無償でやり遂げたのです。

だからこんなにも目を引かれるのだと私は思います。

幟町は素敵な町です。

今日も頑張る！

もみ亭に是非お越しくださいませ！