立町庵のブログ
プライベート
投稿日:2022-11-04 08:06:21.0
- なぜ夕方になると脚が浮腫む(むくむ)のか?
- 夕方になると脚がパンパンに浮腫む(むくむ)方が特に女性に多くいます。なぜ脚が浮腫むのでしょうか?
心臓は血液を押し出すことは容易にできますが(動脈)、脚の下の方にいった血液を重力に逆らって心臓に戻すことはとても大変です(静脈)。特に長時間立位でいると足首あたりの静脈がうっ滞し、血圧計で約80~100mmHgもの圧がかかっています。そのため、そのままにしておくと血管内の水分は血管外に向かって押し出され、これが浮腫みとなります。
では、多くの方が浮腫まないのはなぜでしょうか?
浮腫まないためには、脚の下に溜まってくる静脈血を、重力に逆らって心臓へ戻さなければなりません。その作用は主にふくらはぎや足裏、足背の筋肉が収縮することによる、静脈を圧迫する「ポンプ作用」です。脚を動かすことにより、筋肉が静脈を圧迫することにより、血液を心臓へと向かわせます。静脈には逆流を防ぐための弁がついていますので、圧迫された血液は、心臓に向かってしか流れないようになっているのです。
立位で80~100mmHgほどもあった静脈圧も、歩くとすぐに30mmHg程度まで圧が低くなるようです。つまりは、歩くと筋肉の収縮により圧迫された静脈血は心臓方向に押し上げられ、適正な血液量になったということですね。
重力に逆らうことは非常に大きな力なので、横になると重力の影響がなくなるため、朝起きると浮腫みがほとんどなくなっていると思います。寝ていると静脈圧は10mmHg以下になっていますので、静脈内にはわずかな血液量しかないと言えます。
浮腫んだら、まずは横になり、足首や足指を動かすのが、浮腫みを改善するのに一番手っ取り早く、即効性がある方法です。
次回は、
・なぜ飲み会の次の朝浮腫んでいるのか?
・なぜ塩分を多く含んだものを多く食べると浮腫むの?
です。
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