冷え性はなぜ手足が冷たくなるの？：2022年12月1日｜立町庵のブログ

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投稿日：2022-12-01 07:28:52.0

冷え性はなぜ手足が冷たくなるの？: 　冷え性の方は、なぜ手足が冷えるのでしょうか？
　体温調節は、交感神経・副交感神経である自律神経が行っています。ストレスなどで緊張状態が続くと、交感神経優位となります。それは末梢の細動脈を収縮させるため、手足への血流が減り、冷たくなります。まずは深呼吸を10～30回行ってみてください。ゆっくりで深い呼吸は、副交感神経優位となり、細動脈が拡張されるため、手足は温かくなります。いつでもどこでもでき、即効性もあります。一度お試しください。
　貧血や低血圧の人は、大抵手足が冷たいのですが、それはなぜでしょう？
　鉄欠乏性貧血の場合でみてみます。ヘモグロビンは酸素を運ぶ働きがありますが、それをつくるには鉄は必須材料です。鉄が不足すると、ヘモグロビンが作られないため、酸素が十分に運ばれません。たとえ血流があっても、細胞はあまりエネルギー産生ができず、手足は冷たくなります。
　低血圧の場合は、どうでしょう？偏食やダイエットなどの場合、血液の水分量が少なくなります。たとえ心臓の押し出す力が正常であっても、水が足りなければ血圧は上がりません。結果、末梢まで血液が行き届かず、手足は冷たくなります。
　鉄欠乏性貧血の場合は、鉄分の多い食べ物を摂ると貧血が改善され、手足が温かくなります。また、バランスの良い食事は、不足していた塩分やタンパク質濃度が上昇し、血液の浸透圧を高めます。結果、血液の水分量が増え、血圧が上がり、末梢まで血液が行き渡るため、手足は温かくなるのです。
　デスクワークや立ち仕事などで、脚が浮腫んだ場合も冷たくなります。それは、静脈・リンパ液が滞るため、動脈血が行きづらくなり、冷たくなるのです。ストレッチや屈伸などを行い、血液やリンパ液を流しましょう。
　リンパドレナージも効果があります。皮膚にはたくさんの紐がついていて、その紐の先はリンパ管の蓋です。リンパドレナージ手技はその紐を引っ張るため、リンパ管の蓋が開き、水と一緒に老廃物などがリンパ管に入っていきます。ちなみに、この老廃物などは分子が大きいため、毛細リンパ管にしか入れません。
　このリンパドレナージ。意外と簡単なので、一度どこかで教えてもらうと良いでしょう。ご自分でできるため、やってみる価値はありますよ。
　ただ、冷え性は、疾患が原因の場合があります。心配な時は医師に診察してもらいましょうね。