どうする家康、どうなる江戸時代、日本：2023年3月23日｜立町庵のブログ

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投稿日：2023-03-23 18:04:06.0

どうする家康、どうなる江戸時代、日本: 　今回のNHK大河ドラマは、どうする家康ですが、松本潤、有村架純、松山ケンイチ、山田孝之などの活躍により盛り上がりをみせています。特に松本潤による頼りない家康は、今までの家康像を一変させ、みなさんも興味深く拝聴されているのではないでしょうか。
　今は、まだ若かりし頃の家康で天下取りへのかけらも見えませんが、晩年の家康は、江戸に幕府を開いて大都市をつくり、経済を発展させ、庶民の暮らしを向上させて、平和な時代を築いた偉大なるリーダーですので、これからどのように描かれていくのか、今からとても楽しみです。
　それでは突然ですが、ここで徳川家康および江戸時代関連書籍を紹介します。
　その第１回は、じっぴコンパクト新書の河合敦著、徳川四代大江戸を建てる、です。この書籍では、徳川家康から四代にわたる将軍が江戸と城下を大改造して、世界一の大都市を構築していく過程を描いています。
　まずは、利根川の東遷を行い、町中に水路を開き、入江を大規模に埋め立てて、大城郭と城下町をつくっていきますが、そこに動員されたのは各地の諸大名。また、四代将軍ごとに天守閣を立て直したようですが、四代将軍家綱の時、明暦の大火で江戸城が消失します。ただ、この時期になると、政治的にも経済的にも安定し、庶民の暮らしも向上したこともあり、その後は天守閣が再建されることはなくなります。
　江戸時代は、経済高水準や高度な技術力、完全リサイクル社会、安全な町のしくみなどなど、びっくりすることがたくさんあるのですが、中でも最大の驚きは、江戸町中にきめ細かく水道がひかれていたことです。時代劇で井戸水を汲んでいる光景をよくみますが、実はこれは水道なのです。
　この水道。当時先進国のイギリスやフランスなどにもありませんし、地下に水道管を埋めて各家庭の近くまでひいていたなんて、ただ驚くしかありません。東京ドームの最寄り駅である水道橋駅。ここには神田川に水道のための橋がかかっていました。しかもその地には現在も東京水道局があり、今も観光名所です。
　地球環境問題が深刻さを増す中、SDGｓが叫ばれ、それに対して世界各地で取り組みが本格化しつつありますが、400年前江戸時代のご先祖様はSDGｓを実現し、しかも今よりも裕福で平和な社会を実現していたのです。
　この江戸時代。そろそろ世界の注目の的になるでしょうね。