どうする家康、どうなる江戸時代、日本3：2023年4月13日｜立町庵のブログ

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投稿日：2023-04-13 08:18:58.0

どうする家康、どうなる江戸時代、日本3: 　どうする家康は、信長の後ろ盾で将軍になった足利義昭の命令で、京都に上ります。そして、明智光秀や茶屋四郎次郎、浅井長政らと出会います。やがて、足利義昭に謁見しますが、その将軍とは思えない愚かな振る舞いに戸惑います。
　それにしても、浅井長政役の大貫勇輔さんは、そのルックスもさることながら演技力の高さに驚嘆された方が多かったのではないでしょうか。
　次から次へと斬新な注目点、着目点が出てくる、どうする家康。ますます目が離せません。
　さて、今回の家康や江戸関連書籍の紹介は、新潮文庫出版、杉浦日向子著、一日江戸人です。江戸の入門書としてお薦めで、私もこの本から江戸を知ることになりました。
　早速、その一部をご紹介します。
　べらんめえ口調の江戸っ子。100万人都市であった江戸の約半分は武家と僧で、その半分の50万人は町民でした。そのうち6割は地方出身者、3割が地元民とのハーフ、1割が地元民です。ただ、江戸っ子の条件である下町育ちはその半数、さらに3代続きとなるとその半数の約1万2千5百人、つまり正真正銘の江戸っ子は、人口のわずか1.25パーセントでした。
　名のある職人や商人のほとんどは地方出身者。江戸っ子は、惚れやすく飽きっぽいため、この道一筋が苦手で、定職を持たずに、フリーターやアルバイターをして、その日暮らしをしていました。江戸っ子の定番である、宵越しの金は持たねえ、とは気前よく聞こえますが、実は大雑把で深く物事を考えないだけのこと。その時ャあこの場で、今日のご飯にありつけりゃ満足してしまうのです。
　江戸には地方から一旗揚げようという人々が続々と流入してきますし、武士は武士で役職をめぐる功名争いに余念がありません。そういう出世欲でギラギラした人々を間近でみているせいか、江戸っ子は妙に恬淡と醒めています。
　執着がない分、名人気質も育たなかったのですが、かわりにアマチュアニズムの楽しさや身軽さが、町中にあふれていました。