どうする家康、どうなる江戸時代、日本12：2023年6月23日｜立町庵のブログ

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投稿日：2023-06-23 07:53:48.0

どうする家康、どうなる江戸時代、日本12: 　どうする家康では、家康の嫡男信康の妻五徳が、瀬名と武田の使者千代との密会を知り、父信長に密告する場面が描かれました。信長はそれを受け、家康の伯父水野信元か武田と内通していると言いがかりをつけ、家康に処分させます。その瀬名。長篠の戦い後、心のバランスを失っていた信康に、これまで秘めてきたことを話します。
　それでは、家康関連コーナーです。今までは、書籍紹介でしたが、今後は参考文献として紹介していきます。　
　米は、日本人にとって大切な食べ物であるとともに、日本酒の原料でもあります。また、稲わらは肥料になったり、米を包んで保存したり、紐や草履、草鞋、蓑、家の壁、植木の冬備えなどなど、その利用用途は上げればきりがありません。
　米は字のごとく、八十八度の手間がかかり、その栽培は大変。ただ、食料の他に、小動物や微生物を育み、自然環境を維持して、温暖化防止効果するなど、その恩恵は計り知れません。その米作りは、ごく最近まで、人力だけで行っており、つまり0キロカロリーでできていたのです。
　では、そのエネルギー面をみましょう。米作りに対して江戸時代では、１キロカロリーの人力を投入すると、15キロカロリーの米を収穫できました。よってエネルギーは15倍に増えていたということになります。では、現代の農業ではどうでしょう。さぞかし効率良く収
穫できていそうですが、実は1.5キロカロリーの米しか収穫できず、エネルギーは1.5倍しか増えません。現代農法は、江戸時代の10分の1程度しか生産性がないのです。びっくりですよね。
　それでは、主に何がエネルギー効率を落としているのでしょう。現代の米作りでエネルギーを消費しているのは、農機具24.5パーセント、光熱動力22.8パーセントで、この2つだけで半分消費していることになります。ということは、投入エネルギーの半分は、人間の筋肉の代用ということで、いかに人力のエネルギー効率が良いかが言えますね。
　また、現在でも自然農法で米作りをしている農家さんがいますが、昔ながらの農法は、非常に少ない経費で効率よく収穫でき、しかも高値で売れるようです。先日も全国放送のラジオに出演されていて、身体的にはそれほど大変ではない、とおっしゃっていたのが印象的でした。
参考文献　
石川英輔　大江戸えねるぎー事情　講談社文庫
吉田修一郎　水田農業とエネルギー問題　 Seneca 21st (coocan.jp)