立町庵のブログ
- どうする家康、どうなる江戸時代、日本16
- どうする家康では、安土城に招かれる場面が描かれました。酒宴の席、家康は供された鯉が臭うと言い、それに激高した信長は、接待役の明智光秀を打ちのめします。この酒向芳さん。今までとは全く違う光秀像であり、非常に見ごたえがある演技です。
さて、家康関連コーナーにいきます。本日は本です。
現在、日本では1年間に新刊書が3万数千点、ほぼ5億冊も発行されています。一方、江戸時代265年間に出版された本は6~7万点。1年間に換算すると約250点で、現代と比較すると、取るに足らない数です。ただ、昭和27年のユネスコ資料をみると、カナダ人口1400万人で684点、ニュージーランド人口220万人で327点ですので、それより100年以上前の江戸時代で考えると驚異的な数と言えます。
では、出版社はどの位あったのでしょうか。19世紀はじめでみてみると、江戸に150社、京都では200社あり、ロンドン200社、パリ140社と比較しても遜色ありません。当時、英語やフランス語の本が売れたのは、世界中に植民地があったからなのですが、日本だけでこれだけ出版社があったのは、やはり驚異的でした。では、それはなぜでしょう。
その理由は、ずばり、庶民が普通に文字が読めたこと。江戸時代は義務教育ではなかったのに、7から12歳くらいまでの児童が、学校に行くのはごく普通なことであり、しかも、その就学率は約80パーセント。
ただ、その本。ほとんどが貸本でした。その貸本屋は、江戸には800軒もあり、その本を借りる家は10万軒もあったようです。
1冊の本をそんなに多くの人が読めば、紙がボロボロになりそうですが、当時の和紙は非常に丈夫なのと、左下の部分をつまんでめくるというルールのため、ほとんど傷みませんでした。当然、子供の教科書も10年以上使うのが普通でした。
最後に、本1冊つくるのにかかるエネルギーを比較してみましょう。江戸時代は、木版印刷による手作業で500キロカロリー。現代はというと、9,000キロカロリー必要で、石油換算では1リットルになります。
参考文献
石川英輔 大江戸えねるぎー事情 講談社文庫
石川英輔 大江戸生活事情 講談社文庫
磯田道史 江戸の備忘録 文春文庫

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