立町庵のブログ
プライベート
投稿日:2023-08-22 06:30:52.0
- どうする家康、どうなる江戸時代、日本21
- 録画したどうする家康をしばらく観れそうもありませんので、今日は家康関連コーナーのみです。
今回は湯です。
江戸時代に湯と言えば銭湯。当時はなんと、男女混浴が普通でした。1787年松平定信による寛政の改革で、混浴が禁止されますが、定信死後、再び混浴に戻ります。1841年水野忠邦による天保の改革で、男女混浴はふたたび禁止されますが、忠邦失脚後またまた混浴に戻るのです。それにしても、ご先祖様、混浴がお好きです。男性女性どちらの希望でしょうか。当時は女性の意見も強かったので、両方ですかねえ。
ところで、銭湯の代金ですが、わずか8文、現在のお金で120円程度でした。しかも、江戸っ子の風呂好きは桁違い。最低でも、朝の仕事前、夕の仕事後の2回は入りますし、1日4、5回入るなんてザラでした。垢ぬけ、という言葉がありますが、風呂に入りすぎて、肌の脂っ気がなくなり、パサパサしていたことが由来で、そう言って粋がっていたのです。
最後にエネルギーで比較します。
まず、家庭の風呂で計算してみましょう。夫婦に2人の子供が風呂に入った場合、石油換算で4リットル使いますので、1人当たり1リットルです。
一方の銭湯。1人当たり石油換算で20ミリリットル、現代の5分の1に過ぎません。なお、専門家の見解では、江戸時代と現代は、銭湯のエネルギー差はほとんどないようです。
エネルギー効率の非常に良い銭湯。ほんの40年前までは、全国各地ほとんど銭湯でした。地球温暖化対策のヒントになればいいですね。
石川英輔 大江戸えねるぎー事情 講談社文庫
杉浦日向子 一日江戸人 新潮文庫
大石学 江戸のうんちく 角川文庫
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