どうする家康、どうなる江戸時代、日本22：2023年8月30日｜立町庵のブログ

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投稿日：2023-08-30 21:05:40.0

どうする家康、どうなる江戸時代、日本22: 　どうする家康では、石川数正の出奔が描かれました。それにしても、こんなつらい忠誠心があるのでしょうか。どうなる数正、今後の行方は。
　それでは家康関連コーナーに行きます。今回は、あかりです。
　江戸の庶民は、明るくなったら起きて、暗くなったら寝る、というイメージがありますが、実際は現代と同じように、夜の時間を楽しく過ごしていました。当時の挿絵には、行灯の近くで裁縫や読書をしている女性が描かれ、男性は、寿司や天ぷら、鰻などの屋台で一杯やり、夕方から夜にかけて行われる落語や寄席には、多くの男女が通っています。この落語や寄席。天保の改革の取り締まりまで続けられました。
　その行灯や提灯のあかり。原料はロウソクや油脂。ロウソクは、櫨の木の実や大豆、米などから作り、油脂は菜種や魚から作りました。どれも自然のものですね。
　また、江戸は、縦横にめぐる堀川があり、武家地や寺社地は樹木が生い茂っており、夜ともなれば涼風が行き渡り、真夏でもさぞかし涼しく活動できたことでしょう。　
　それでは、エネルギーで考えます。
　現代の家庭で1年間に消費される電力は、1世帯あたり1時間2500キロワット。このうち照明に使われるのは、20パーセントの500キロワット、1人当たり125ワット、石油換算で31リットルです。
　ただ、電灯のエネルギーは、現代で使われている全エネルギーの1パーセントにもなりません。エネルギー節約と言えば電灯をこまめに消すことを行いますが、今の派手なエネルギーの使いっぷりは、もう電灯イコール電力と考える段階をはるかに越えているのです。
　それにしても、暑いです。その温暖化対策のポイントは樹木。その幹と葉には水がたくさん含まれていますので、ビルなどの日陰よりははるかに涼しいのです。神社や寺の高
い木の下は、真夏でも寒いくらいですものね。電柱を地下に埋めて、すべての道に街路樹があるといいなと思います。

石川英輔　大江戸えねるぎー事情　講談社文庫
菅野俊輔　世界を驚かせた頭のいい江戸のエコ生活　青春出版社