どうする家康、どうなる江戸時代、日本29：2023年10月26日｜立町庵のブログ

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投稿日：2023-10-26 06:33:22.0

どうする家康、どうなる江戸時代、日本29: 　どうする家康の録画をしばらく観れそうもありませんので、今回も家康関連コーナーのみです。
　日本人は　初詣や節分、ひな祭りなどにはじまり、ハロウィンやクリスマス、バレンタインなど、イベント大好きな国民です。当然、企業や広告に踊らされていることを重々承知の上です。
　そもそも日本の伝統行事。その多くは、奈良時代から平安時代に主に中国などの海外から伝わってきたものです。それを、朝廷や公家、武士などの特権階級が行事をまず行い、長い時間をかけて、独自の文化として日本全体に進化し、広まってきました。
　例えば端午の節句。そのはじまりは古代中国です。旧暦の5月5日は、現在の6月下旬。ジメジメした時期で、伝染病や病害虫
が発生する悪月とされていました。そこで、午の月である5月の始めを端午と呼び、厄除けや病除けを行う風習が生まれます。そして、薬草を摘んだり、菖蒲酒を飲んだり、厄除けの絵を飾ったりしました。それがやがて、奈良時代に日本に輸入され、まずは宮中行事として行われます。当時は、薬狩り、薬日として、薬草を摘むことが主でしたが、徐々に、薬草を円形にまとめて五色の紐を垂らして作る薬玉を作って飾ります。今でも開店祝いなどでもお馴染みのものですね。それが、冠や頭髪に菖蒲をつける、菖蒲の節句として広まりますが、やがて、江戸時代になると、菖蒲が勝負、尚武になり、武家の男子の成長を願う行事として定着します。そして、合戦場で使う幟や吹き流し、槍、兜などを飾り、柏餅を食します。その柏餅。柏の葉はこの時期、古い葉が落ちて新葉が出るので、跡継ぎができて家が続くという、縁起を担いだものです。
　そして端午の節句と言えば、鯉のぼり。鯉は急流を登りきると龍になるという登龍門の故事から、江戸時代中期に、男子の出世を願うものとして、庶民の間に大流行します。そして、これは幟や吹き流しを変えたものなのです。このことをみても、日常生活が安心安全になり、さまざまな年中行事を楽しむことができて、それがイベント大好きな遺伝子となり、それが今日まで続いているのでしょうね。
　エネルギー消費は、江戸時代はすべてが手作業であったため、当然ゼロキロカロリーです。
石川英輔　大江戸えねるぎー事情　講談社文庫
堀口茉純　江戸はスゴイ　PHP新書