過度なコンプレックス商法に人の心を問う：2024年6月22日｜ことほぐスタイル(ことほぐ style)のブログ

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投稿日：2024-06-22 18:15:01.0

過度なコンプレックス商法に人の心を問う: コンプレックス商法とは、その名のとおり人のコンプレックスを刺激して購買意欲を高めたりエステなどのコースを契約させたりといった商法になります。

もちろん本人が悩んでいて、どうにかしたくてコンプレックスを解消するべく契約するのは何の問題もありません。
しかし中には、本人がそんなに気にしていなかったにも関わらず、このままではいけないと不安を煽って強引に契約を勧めるケースがあります。

私ごとでもう随分前の話にはなりますが、知人がエステサロンに就職したので練習モデルになって欲しいと頼まれて行った時の話です。
練習もそこそこに、知人の代わりに私に付いたのは先輩エステティシャン。
頼んでもいないのに未来のシミが見えるシミュレーターに強引に顔を突っ込まされて、「思った以上にひどい状況です」と絶句。「このまま放置していたら顔中こんなにシミが出来てしまいますよ」
また、脱毛をしたことがないと言うと、「いやいや、今や脱毛はエチケットです。世の男性の中には女性にはムダ毛なんて生えていないと思っている人もいますから、今時脱毛をしていないなんてありえないです。いざという時ムダ毛をチョロチョロ生やしていたらお相手の百年の恋も冷めますよ。」と断罪されました。(誇張なしで、ほぼこのまま言われました。衝撃的すぎて今も忘れません)

失礼極まりないと思ったのですが知人の顔を立てやんわり穏便に断ったのですが、後日追い打ちのようにダイレクトメールで、『シミュレーションであんなにひどい状態だったのでこのままでは心配です』とご丁寧に火に油を注いでくれましたので、知人を介して「シミやムダ毛の一本や二本で引く男ならこちらから願い下げなので余計なお世話です」と返しました。

時代も進んだので最近はそこまで脅迫めいた強引な勧誘は少ないかもしれませんが、それでも、まだ成長過程にある小学生にまで一定の美意識を押し付け美容整形を勧める広告や、産後太りのせいで旦那に浮気される女性の悲哀を謳うダイエット商品の宣伝など、コンプレックス商法は枚挙にいとまがありません。

広告は過激なほうが人の目を引くのは分かりますが、やりすぎのように感じます。
商売といっても人と人ですから、心の通ったお付き合いがしたいですね。