花粉症のメカニズムと自律神経：2023年4月5日｜ノア鍼灸整骨院(NOA鍼灸整骨院)のブログ

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投稿日：2023-04-05 03:40:59.0

花粉症のメカニズムと自律神経: 花粉症は、花粉が体内に入ってきた際に発生するアレルギー反応によって引き起こされる症状です。

生体に入ってきた異物を無毒化して排除する働きを「免疫」といって、私たちの身体を自動で勝手に守ってくれている反応で、いわば生体防御の根幹をなしています。
しかし、ときとして免疫反応が過剰に働き、生体に有害に作用し、組織障害を引き起こすことがあります。これが「アレルギー反応」と呼ばれるものです。

科学的にみると花粉症の原因は、花粉が体内に入った際に免疫系から放出されるIgE抗体(構造の違いによりIgG、A、M、D、Eの5種類)が特定のタイプの細胞に結合し、そこからヒスタミンといった物質が放出され、アレルギー反応が生じることが原因とされています。

一方、花粉症の発生や症状の程度には自律神経の働きが大きく関わっています。自律神経は、心拍数や呼吸、血圧などの自然に制御される機能を調節する神経です。花粉症に悩まされる人は、自律神経の働きが乱れることで、治療難易度が高くなる場合があります。

自律神経の乱れは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることによって発生します。この両軸は、交感神経が優位になる状況を「活動型」、副交感神経が優位になる状況を「休息型」と呼びます。花粉症の患者は、交感神経が優位になることによって、症状が悪化する傾向があるとされています。

具体的に、交感神経が優位な状況では、血管が収縮して血流が悪化し、血圧が上昇して血液循環が滞ります。また、副交感神経が優位な状況では、血管が拡張して血流が良好になり、心拍数が低下します。

このように、花粉症の症状は、自律神経の働きにも大きく影響されることが分かっています。そのため、治療においては従来の医療だけでなく、鍼灸・漢方などの東洋医学を取り入れたアプローチも有効であることが知られています。

また、自分自身でできる自律神経の調整法としては、ストレッチやヨガ、呼吸法、マッサージなどが挙げられます。

当院では、自律神経に着目し、コンピューターを使った検査で、神経システムを毎回記録し、その経過を見て神経パターンを分析していきます。
花粉症で悩んでいる人は、自律神経の働きにも注目して、症状の改善にチャレンジしてみると良いでしょう。