いつの間にか変化して居る症状を解説してあげる重要性：2024年3月23日｜土田はり灸院のブログ

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投稿日：2024-03-23 17:58:02.0

いつの間にか変化して居る症状を解説してあげる重要性: 五十肩でも、椎間板ヘルニアやぎっくり腰でも、急性期の症状はいつの間にか数週間すると、痛みの種類が、医学的にも科学的にも変化して居る事が証明されて居ります。

臨床の現場へ出てみると「痛みが変わらない」とか「ますますひどく成って来た」と
表現する患者様に臨床の現場では多数出くわす訳です。
その時に、我々臨床家はどの様にアドバイスしてあげるべきかがとても重要なカギです。

まず、痛みや不快感というのは感覚的、感情的、情動的な要素を多く含むものですから、今までの居たかった不快だった記憶も混ざると患者様自身もわからなくなってしまう事が多いのです。

特に急性期から慢性期に至る様なケガや病気ですとなおさらです。そして、気候的変動や様々なシチュエーション、女性の方ですと生理がひと月に一度周期で来るのでなおさらです。

今回私が担当している方で唾液が固まり不快だという方を診て居ります。この方は大腸がんや総胆管がんなどを以前患ったという事です。そして便秘があります。まず、口内の変動は脾胃経、大腸経が大きく関与します。

消化器の病気を患えばこの不快な愁訴は東洋医学的にはよく理解できます。

しかし一番の証は腎の様です。漢方医学と経絡治療の優先順位の違いはここです。

漢方医学の場合は腎を優先して取りません。しかし経絡治療は一番弱い経絡を見つけそこを治療していく事が最優先、腎の弱りによる脾経の実という事に成るか、脾経の不調により、腎が弱って行ったかのどちらかです。因みに唾液は腎の変動です。唾液の変動があるから腎という風に直ぐに決められる訳ではありません。
この方は唾液のせいで口内が不快だと言って居り、1回目の治療では確かに唾液の塊が確認出来ました。しかし、治療５回目に再度確認した所、唾液の塊は見事に消えたのです。

それでも相変わらずの症状だと言っているのです。脈は流れたしおかしいなと思い、口内をスマホのカメラで撮影、一緒に解説しながら見て行きました。
そうすると、不快だと思われる部分に、硬口蓋（うわあご）に膨隆したものが４つほどあり、上前歯のすぐ後ろにも２個ほど確認できます。唾液だけが原因ではない旨を伝えました。この様に、思い込んでいて以前の状態から原因が変わる事はよくある事で、どちらも否定できない原因な旨を説明した上で、現在はこの様に移行しているという事を伝える事も大切です。