皇徳寺鍼灸院のブログ
- 何故「矢」が使われている?~カッピングについて
院長の三浦です
皆さんは「薬石効なし」という言葉を聞いたことがありますか?
僕が若いころには新聞などの死亡広告によく使われていました。
「〇〇は長らく病に臥せっていましたが薬石効なく・・・」
みたいな感じです。
意味はいろんなチリョウを試したけれど効果がなかったということなんですが
薬石の薬はわかるけど石はどうして?と思いませんか?
ネットで調べると医の字の起こりは弓矢の矢とそれを入れる筒を表し
呪術みたいなことを行い病を治していたからだそうです。
しかし僕はしんきゅう師なので別の解釈をしてみました。
古来より「瀉血:しゃけつ」といって刃物で皮膚を刺し血の巡りが悪くなった(おけつ・古血)を吸い出す治療が行われてきました。
しんきゅう療法でも専用の鍼を用いて皮膚に傷をつけカップを被せて血を吸い出す施術があります。
ここまで書くと察しの良い方はお分かりかと思いますが、医という字は矢じりで
傷をつけて何かを被せて血を吸っていたという表現になりませんか?
昔は矢じりも石でしたし被せていたのは牛の角だった(カッピングの事を吸角療法とも言うんです)と思います。
ふぅ~、やっとここで「石」という言葉が出てきましたね。
そうです石で出来た矢じり、すなわち薬石効なしの「石」です。
僕はこの石で出来た矢じりが西方に渡りメスに、東方に渡り鍼に変化したのではないかと思ってます。
なので「薬石効なし」は外科的な治療も薬を用いた内科的な治療も効を奏さなかったという意味になります。
少し話は逸れますが昔の医という漢字を皆さんご存じですか?
「醫」と書きます。現代は酉と殳を略して医です。
この殳(るまた)は人が何か作業をしている姿を現しています。
では酉は?
これはツボの中に入れた液体に葉っぱを浸けている様を表しています。
つまり葉っぱの薬効成分をアルコールで抽出している、今でいう漢方薬を表しています。
そういう訳で醫という字は外科的なものと内科的なものを組み合わせて人が治療を行っているという表現になります。
長くなりましたが「へぇ~」と思って頂けたら幸いです。

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