老化防止の新たな戦略：改造T細胞：2024年5月12日｜テンジンはり灸院(tenjinはり灸院)のブログ

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投稿日：2024-05-12 10:02:32.0

老化防止の新たな戦略：改造T細胞: 先日、テレビの番組で不老不死について放映されていて興味があったのでまとめました。

老化とは、さまざまなストレスにより体内に残る「老化細胞」が暴れ、コラーゲンを壊すことで、しわやたるみを引き起こし、さらにはがんの原因となる現象です。
若い時は免疫細胞が老化細胞を除去する役割を果たします。しかし年齢を重ねていくと免疫機能が弱まり老化細胞は増えます。
一方で、老化細胞を除去することができれば、老化を防ぐことが可能となります。
例えば、ハダカデバネズミは一般的なネズミの10倍の寿命を持ち、特殊な代謝機構を持っています。この機構により、老化細胞を自爆させる仕組みが存在し、現在研究が進められています。

また、最近の研究では、老化細胞を除去するための新たな手法として、改造T細胞が注目されています。T細胞はウイルスやがんから私たちを守る細胞で、これを人工的に改造して老化細胞を敵と認識させ、特異的に出現する目印に結合するたんぱく質を遺伝子導入することで、老化細胞を認識し除去することが可能となります。
この改造T細胞は、注射や点滴で体内に取り込むことができ、すでに白血病の治療で実用化されています（CAR-T細胞）。1回の注射で生涯にわたり記憶細胞として残るため、何度も接種する必要はありません。ただし、コストは高く、白血病の治療では約3000万円かかります。
がん細胞を老化細胞に変えることで、老化を遅らせることも可能となり、これも実用化の途中です。
また、副作用として炎症やサイトカインが引き起こされ、発熱や倦怠感を感じることがあります。最悪の場合、死に至ることもありますが、これらの副作用を抑える方法も考えられています。このような研究が進められていることで、不老長寿の実現に向けた一歩が踏み出されています。

不老長寿、期待しますが、健康と美を維持しながら長生きしたいものですね。

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