なぜ薬指は動かしにくいのか。：2024年11月21日｜北白川みかげ通り整骨院整体院のブログ

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投稿日：2024-11-21 22:25:57.0

なぜ薬指は動かしにくいのか。: 京都市左京区の整骨院「北白川みかげ通り整骨院・整体院」です。
当院は土曜・祝日も営業しています。

今回は「なぜ薬指は動かしにくいのか」を解剖学的に説明します。
グーをした状態から薬指をひとつだけ伸ばそうとすると、伸ばしにくくないですか。
また、↓のイラストのように中指の背をくっつけた状態で指を1つずつ離してみてください。
薬指だけ離れないですよね。

そして、↓のイラストのように、人差し指と薬指の背をくっつけた状態で指を1つずつ離してみてください。
今度は中指が離れなくなります。

どうしてかというと、中指や薬指には「単独で指を伸ばす筋肉(腱)」がないからです。
「単独」というのが重要で、もちろん「共同」で指を伸ばす筋肉(腱)は存在しています。(総指伸筋腱)
ただ、この筋肉(腱)は「腱間結合」といってお互いに繋がっています。
なので、グーのような他の指を曲げた状態で薬指だけを伸ばそうとすると、他の指に引っ張られて伸ばせなくなるのです。

では、１つ目のイラストの状態で親指、人差し指、小指が離せるのはなぜか。
それはこの３本の指には別々に固有の伸筋(腱)があるからです。(長母指伸筋腱、示指伸筋腱、小指伸筋腱)

とはいっても、中には薬指や中指を単独で伸ばせる人がいるかもしれません。
こういう人は生まれつき腱間結合が存在していなかったり結合が弱かったりします。
また、小さい頃からピアノや弦楽器を習っていたりして成長段階で構造が変化していったりもします。

他には指の神経細胞に関しての話があります。
指を動かすための神経細胞の数が多いとよりスムーズに指を動かせるようになります。
この神経細胞を増やす方法というのが、常日頃の指のトレーニングです。
要は指をよく使う過程で神経細胞が増加して筋肉の支配を細分化させるのです。
幼少期からピアノを習っていると先ほどの構造の話とともに神経細胞が増加することで単独で指を伸ばせるようになるのです。

もちろん、普通の人は薬指を単独で伸ばせるようになる必要はないです。
ただ、リハビリとしても同様のことが言えるので知っておいて損はないでしょう。
怪我をしたり、手術後は指が拘縮したりするのでリハビリをすることで元の動きを取り戻すことができます。

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