慢性上咽頭炎と自律神経／鍼灸・耳鍼｜青山はり治療院：2024年9月19日｜青山はり治療院のブログ

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投稿日：2024-09-19 17:12:39.0

慢性上咽頭炎と自律神経／鍼灸・耳鍼｜青山はり治療院: 上咽頭は鼻の奥にあり、鼻から吸い込んだ空気の通り道です。

表面を繊毛上皮細胞が覆っており、上皮細胞の間に多数のリンパ球が入り込んでいます。

上咽頭は、病原体から体を守る免疫器官としての役割もあります。

繊毛上皮がキャッチした細菌やウィルスを免疫細胞であるリンパ球が撃退します。

カゼなど、リンパ球が活性化して炎症が強くなった状態が、急性上咽頭炎です。

普通は数日で炎症が収まりますが、上咽頭炎が長引いたり、良くなったり悪くなったりを繰り返す場合を「慢性上咽頭炎」といいます。

上咽頭は神経繊維が豊富で、迷走神経が投射しています。

迷走神経は、自律神経である副交感神経としての役割を多く担う神経です。

そのため、慢性上咽頭炎は、自律神経の調整異常を引き起こします。

それにより、倦怠感、睡眠障害、記憶力・集中力の低下、腹痛や便通の異常、胃もたれ・胃痛の症状などが考えられます。

慢性上咽頭炎は、自律神経のバランスが乱れ、免疫が低下した状態ですので、もはや抗生物質や抗菌剤で治す段階ではありません。

当院は、鍼灸による上咽頭炎の治療、特に耳鍼を用いることを特徴とします。

耳には、迷走神経の枝が体表に唯一露出している領域があります。

そこに打った鍼に微弱電流を流して、自律神経の機能を調整することができます。（耳介迷走神経刺激によるニューロモデュレーション）

- 喉の奥の乾燥
- 鼻喉の違和感、痛み
- 後鼻漏
- 鼻づまり
- 咳喘息
- 頭痛
- 首や肩のこり

などに対しても鍼通電、お灸、耳の置き鍼を用いて施術を行います。

服薬、鼻うがい、Bスポット療法などいろいろな治療法を試されている方には、鍼灸・耳鍼による方法も関心を持っていただくとよいと思います。

青山はり治療院　服部

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