ざっくり鍼灸解説　第５話　追加処理【薬味】：2024年5月7日｜みまた駅前鍼灸院のブログ

みまた駅前鍼灸院

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投稿日：2024-05-07 22:32:40.0

ざっくり鍼灸解説　第５話　追加処理【薬味】: 　※注意：日本伝統鍼灸に軸足を置く筆者の見解を含みます。すべての鍼灸施術にあてはまるものではありません。

　前回までで大まかな治療の流れをご紹介しましたが、今回お話する『追加処理』を料理で例えてみますと『薬味』のような存在であると考えております。すなわち、

・タイミングと量が適切ならば、お料理の味（鍼灸施術の効果）をひきたてる。
・毎回、万人に必須のものではない。
・適量はひとりひとりで異なる。etc
といった特徴があるかと思われます。

　具体的には、テープで微細な鍼や金蔵の粒を貼り付けるような施術をここでは『追加処理』と呼んでおります。主に『直後効果を出やすくする』『効果を長持ちやすくする』目的で用いられます。

　
　今回はなかでも代表的な物を２つご紹介いたします。
１.円皮鍼
　ごく小さく、短いハリが接着しているシールを貼り付けます。微弱な刺激を継続して加えることができ、仕上げの施術の後も、コリ感などが残っている部位などに適します。また、花粉症なら鼻につながるツボに、歯痛ならアゴにつながるツボに貼るなどして症状をやわらげるといった応急処置的な使い方もあります。

２.粒鍼
　金属の粒が接着しているシールを貼り付けます。金属の粒によるツボ押し効果と、金属の性質による接触効果があります。すなわち、チタン、金、銀などの性質を応用し、使い分ける目的があります（金メッキ、銀メッキを使用した物もよく用いられます）。

　以上、今回は通常の施術に加えて適宜行われる『追加処理』をご紹介しました。当院にお越しの際、施術の最後に気になる部分が残る時には、こうした対応も可能ですのでお申しつけいただけますと幸いです。
　
　明日は、理論編の締めくくりとしてのコラム、『当院を食事処に例えると、どういうカラーのお店に相当するのか？』というテーマで書いてみたいと思いますので、おつきあいいただけると嬉しいです。
　以上、みまた駅前鍼灸院から下村がお送りしました。