【Q.メンタルや精神科領域に鍼灸治療は効くの？】：2025年5月7日｜ヤドリ(yadori)のブログ

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投稿日：2025-05-07 10:17:59.0

【Q.メンタルや精神科領域に鍼灸治療は効くの？】: 軽度の気分障害や不安障害、薬物との併用療法，そして寛解（回復）後の再燃（再発）予防が鍼灸治療のよい適応です

さらには、微務に追われる労働者などの【うつ病の診断には至らないが気分や身体の不調が続いている】という状態にも鍼灸治療はよい適応となります

実際に【労働者への鍼灸治療により精神的・身体的な疲労感が改善すること】がわかっています
　

鍼灸院でよく来られる精神科領域では
・うつ病
・双極性障害などの気分障害
・パニック症などの不安障害

現代医学的な治療で十分な改善が待られず薬物療法への＋αとして薬に頼らない治療である鍼灸治療を受けに来る方が多いです

精神科領域の患者にどのような鍼灸治療が行われているのか、今回はうつ病に着目してご説明します
うつ病患者は、精神症状だけでなく多様な身体症状を訴えます

特に、睡眠障害や疲労感、頭痛や腹痛などが初期症状として表れやすく、これらを主訴に鍼灸院に来院することもあります

まずこうした身体症状がうつ病由来のものか鑑別し、必要であれば適切な医療機関への受診を促します

すでに医療機関を受診しているうつ病患者であっても、場合によっては主治医から鍼灸治療を行う承諾を得てくるようお願いすることもあります

そして、鍼灸治療の適応となるうつ病と判断されたら患者の症状に合わせた治療プランを考えます

うつ病への鍼灸治療で期待できることは
・心身のリラックス
・自律神経機能の改善
・脳機能の改善
・身体症状の改善　　　です

うつ病に効果的とされる経穴（ツボ）は、頭部、背部、四肢など全身にあります

こうしたツボの刺は、身体の緊張をほぐしたり、低下した脳血流を増やしたりすることができます

さらに
【患者に触れる】という他の精神科的治療にはない鍼灸治療の特徴を生かし，【個々の困っている方の症状に合わせてオーダーメイド的に治療】することができます

このような鍼灸治療により、うつ病患者のうつ症状と不安症状を軽減することが確認されています

海外の研究をみても【薬物療法のみよりも薬物療法に鍼灸治療を追加したほうがより有効性が高いという結果が得られています】

身体への負担も少なく併用療法としても効果的であることから、うつ病治療の有用な治療選択肢になる可能性を秘めた治療法です