爪に起こるトラブルは、切り方・整え方が原因の場合も!

指の力を支え、指先に集まっている血管を守ってくれる存在である爪。
爪はときに、ひび割れてしまったり、薄く剥がれてしまったり(二枚爪)など、トラブルに見舞われることがあります。

トラブルの原因は皮膚の乾燥や栄養不足など様々ですが、実は誤った爪の切り方や整え方によって引き起こされる場合も
まずは、普段何気なく爪のお手入れをしている方に向けて、なぜ爪の切り方や整え方からトラブルが起きてしまうのかを説明します。

原因その1:爪切りで圧力をかけすぎてしまう

実は、爪切りで爪を切るときには、約26kgの負荷が爪にかかっています。
26kgとは例えると、小学1〜2年生の平均体重くらい。
軽く切っているように見えますが、実は爪にかなりダメージを与えているんです。

普通に切っていてこの圧力なので、雑に切ってしまうとさらにダメージの原因に。 また爪が薄い方や弱い方は、爪切りを継続的に使うことで、割れや欠けを引き起こしやすくなるとも言われています。

原因その2:ネイルケア不足で乾燥してしまう

もう一つの原因は、ネイルケアを怠ることによる乾燥です。

爪は図のような3層のミルフィーユ状になっており、層と層の間には水分と脂肪分が入っています。
爪切りで切ると、断面が広くなりそこから水分が逃げ、乾燥していきます。
そのため爪を切った後にケアをしないと、乾燥した部分から層が剥がれ、二枚爪などのトラブルにつながってしまうのです。

正しく爪を整えるために。押さえるべき3つのポイント

爪が割れたり、欠けてしまうなどのトラブル。 これらを回避するためにも、今一度、正しい爪の切り方や整え方を知ることが大切です。 ここでは、理想的な爪の長さや切るタイミングなど、爪を整える前に押さえておきたいポイントをご紹介します。

理想の爪の長さ・形

爪を整えるときは、理想的な爪の長さや形を知っておくと◎
長さは、手の平を見た時に、指の先端から爪の白い部分が大きくはみ出ないくらいがベストです!
見た目にも、清潔感やきちんと感が出ます。
続いて形ですが、図の左端のような程良く角を削った「スクエアオフ」型がおすすめです。
このとき中央の図のように、深くまで切りすぎた深爪状態にならないように注意が必要。
先ほど説明した、ちょうどいい長さで切り揃えるようにしましょう。

また、形を決める上で「ネイルサロンで見るような、丸みを帯びた形がいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし丸い爪(ラウンド型)を作るのは意外と難しく、失敗すると爪の両サイドを深い部分まで切ってしまうバイアス切りになってしまうことがあります。
バイアス切りは、巻き爪を引き起こす原因にもなりやすいので、気をつけて切るようにしましょう。

爪を切る適切なタイミング

健康な成人の爪は、1日に約0.1mmずつ伸びています。
そのため、特に爪を伸ばしていなければ2週間に1回切るのがおすすめ!
伸ばせば伸ばすだけ割れるリスクや、切る時の負担も大きくなるので、こまめに切るのがベターです。

また、切るタイミングとしてはお風呂上りが◎

お風呂上がりは爪が柔らかくなっているので、整える時に力がかからず爪への負担が減るんです。

爪を切るために必要な道具

爪を正しく切るためには、通常の爪切りよりも圧力の少ない、以下のアイテムを用意しておくのがおすすめです。

まずは、ハサミのような形の爪切り、ネイルニッパー
力を入れずに爪が切れるので、負担(圧)が少ないのが特徴です。

また刃先が小さく、挟んだ時に爪先がしっかり見えるので、深爪になりすぎないのもメリット
切りにくい部分も細かく処理できるアイテムです。

次に用意したいのがエメリーボード
これはネイルサロンなどでよく使われる、爪の長さを整えるためのヤスリ(ファイル)です。
エメリーボードは、その目の荒さが数字で表記されており、数字が大きいほど細かく、小さいほど粗くなります。
爪が弱い人は目の細かいものを選ぶなど、爪の強度に合わせて選ぶのがおすすめです。

正しい爪の切り方・整え方

おさえるポイントがわかったところで、ここからは、正しい爪のお手入れ方法を紹介します。

手順①伸びた爪にネイルニッパーを当てる
ニッパーは真ん中からではなくサイドから当て、なるべく爪に圧をかけないように、ゆっくり優しく切っていきます。
角を切らないように注意!
手順②爪の白い部分を少し残し、横から弧を描くように切る
適切な長さになるところにニッパーを起き、ゆるく弧を描きながら爪を切っていきます。
爪の白い線に沿って切ると丸くなりすぎてしまうので、なるべく横一直線にするのがおすすめです。
手順③エメリーボードで爪の角を削る
長さを整えたら、断面をなめらかにする為にエメリーボードで削っていきます。
角を削り、スクエアオフの形を意識しましょう。

削るときは、45°の角度でボードを持ち、図の矢印のように、常に一定方向で動かします。 ノコギリのように、往復させると爪が痛んでしまうのでNGです!

手順④ネイルオイルとハンドクリームで、爪を保湿して完成!
爪を切り、削ったあとは、しっかり爪を保湿していきます。
ネイルオイルは爪の保湿や健康な爪の育成をサポートするオイル。
まずはネイルオイルを爪先や爪の生え際に塗り、その上からハンドクリームを被せるとカバーもできるのでおすすめです。

サロンで爪を整えてもらうのもおすすめ

トラブルのない美しい爪を維持するためには、正しく爪をケアすることが大切。
実は、セルフケアはもちろん、ネイルサロンで爪を整えてもらうのも効果的なんです!

ネイルサロンでは、デザイン以外にも、爪を切ったり整えたりしてもらうハンドケアメニューがあります。
たくさんの人の爪を見ているネイリストさんが、爪の状態をチェックしながら丁寧にケアしてくれるのがメリット
爪が綺麗な状態であれば、ネイルのもちもよくなるもの。
よくサロンでネイルをしてもらっている人はもちろん、いつもはセルフケアだけという人も、一度ネイルサロンを訪れてみてはいかがでしょうか?