浪漫：2019年10月4日｜ヘアーサロンベレッザ(hair salon belleza)のブログ

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投稿日：2019-10-04 22:23:48.0

浪漫: お客様から頂いたお題「浪漫」について書こうと思う。浪漫と聞いて、僕は夢、壮大なスケール、果てしない、バスロマンなどが頭に思い浮かんだ。次に僕はカッコをつけて空なんかを見上げでみた。するとそこには大きな月があった。え？ZOZOの前澤さんってあそこ行くの？凄い！夢がある！浪漫がある！なんて10分ほど浸ってから、また改めて浪漫か～と考え出した。僕はロマンチックもクソもない人間なので何を書こうかいくら考えても一向に浪漫が見当たらない。なので、ここは一つグーグル先生に浪漫を定義してもらってから始めようと思った。浪漫とは「意味や実用性は皆無で非合理的に思える、だけど格好良い事」と出てきた。「無駄だけど格好良い」はい、なるほどなるほど。これは好きな感じやぞと言葉で捉えてると妙に納得。それならありそうなので、思いつく事を今から書く。と、ここまでが前置き。相変わらず前置きが圧倒的に長いので、早くお題について書かんかいダボ！と聞こえてきそうで怖いが、このブログの読者にそんな播州弁を荒々しく使う人はいないと信じて、進めよう。それでは僕の浪漫の話「革靴磨き」について書こう。理解されにくいジャンルである。実用性で言えば靴なんてスニーカーで充分なのに艶々の革靴に僕は浪漫を感じている。「革靴の皺一つ一つが思い出と表情である。」と100人中97人が理解出来ないセリフがさらりと言えてしまう。更に、続けて一方的に浪漫を語ると、この世のあらゆるモノというのは、時間と共に劣化していくのが常であるのに、事、革靴に関しては逆の時間が流れている。履いて、皺が入り、磨いて艶が増す、そして馴染んで自分の足の形に沿ってくる。使えば使うほど良くなる。あくまでも日常で使う道具であり、使ってなんぼなのだ。そしてまた大切に靴を磨く。この磨く行為こそが、僕の語りたい浪漫なのである。はっきり言って無意味だろう。他人から見ればどちらでも良い話なのだから。だが、僕はその革靴を磨いている15分に浪漫が詰まっていると思っている。磨き終え、靴を眺める。輝いている。美しい。これである。わからないだろうか、うん、わからないだろうな。つまりのところ、靴磨きとは海賊王になる事と同じくらい他人にとっては無意味な事なのだが、その本人にとっては至って真面目な話で、大切な見えない宇宙との繋がりなのである。それが浪漫だと僕は思うのである。