中立であることの美しさ：2015年5月14日｜整体サロンルミエール池袋のブログ

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投稿日：2015-05-14 16:55:49.0

中立であることの美しさ: 春も終わりを告げ、夏日のような日差しを感じると、夏だ、野球だ、甲子園だ！とくだらない連想をしてしまうのは私だけでしょうか。林です。
たまにしか登場しないのにまた野球の話か、と思う無かれ、今回は少し違います。

甲子園といえば、試合だけではなく、あの独特の雰囲気も魅力の一つです。その一役を担っているのが、あの女性のアナウンスなのです。「一番、　センターァ、　○○君」　あの声、間、どれを取っても素晴らしい。
この度15年間甲子園のアナウンス嬢を務めた水谷佳世さんが産休を機に一旦離れるそうです。彼女いわく、甲子園はタイガースの本拠地でありながら、高校球児の憧れの舞台。そんな特別な球場だから、出来る限り正確に、出来る限り感情を出さず、中立の立場でアナウンスするよう心掛けたそうです。それでいて、伝える内容によって「起伏」をつけたそうです。
個人的にはあの「タメ」が好きでした。「先攻致します　○○高校の　ピッチャーは　□□君」ではなく、「先攻致しますぅ　　○○こうこーの　　　ピィッチャーわ　　□□くぅ　ん」　分かりにくくてすみません。

さてさて中立といえばNHKの高校野球の実況も良いです。
どちらの味方でもなく、良いものは良い、強いものは強いと淡々と伝えていきます。民放の実況のようにうるさくなくて心地よいです。本来視聴者には映像と音声が伝わっているのですから、凄いと思えば「凄い」とすでに感じているわけで、重ねて「凄いですねぇ」なんて言う必要は無いのです。

NHKなんてたまに「球場全体が凄い熱気です」と言ったきりしばらく黙っていたりします。それが良いのです。中立と言えば冷たいイメージもありますが、中立であることは捉える側によっては暖かく感じられたり、厳しく叱られている様に感じられたりと、効果の幅の広さがあるのです。傷つける人を少なくする効果もあります。

ともかく水谷さん、お疲れ様でした。また帰ってきてください。

最後に。水谷さんのお顔が気になるところですが、公表を避けている感じです。またそこもよいですね。あくまで声で勝負。公表して喜ばせもしないし、がっかりもさせないわけです。本気で探せば調べられるでしょうが、ここまでで止めておこうと思います。

最近の顔で勝負する声優たちも見習うべきだとまで言うのは、おじさんの小言、大きなお世話ですかね。