マリオット盲点　～正常な視野欠損～：2013年7月29日｜キヅカイロプラクティック二子玉川(KIZU)のブログ

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プライベート

投稿日：2013-07-29 17:50:53.0

マリオット盲点　～正常な視野欠損～: マリオット盲点というのをご存じでしょうか？
私は２０歳のころ車の免許を取った際の教習本で初めて知りました。

私たちは左右１８０°近くの視野をもっていると感じていますが、実は外側１５°の箇所に見えないエリア【盲点】が存在しているのです。これは全ての人に存在し、正常な視野欠損です。

「見えないエリアなんてありません！」

「ちゃんと見えてます！」

マリオット盲点を初めて聞いた方はそう思いますよね。

その見えないエリアの存在を感じられないのは、脳が作りあげた幻をそこに見ているからなのです。

それでは、盲点がどこにあるのかを確認してみましょう。

１．上部にある赤い丸と×印の画像をクリックして拡大します。
２．モニターから４０センチほど離れます。
３．右目を右手で覆います。
４．左目で×印を注視します。
５．ゆっくりモニターに近づきつつ、左側にある赤い丸を意識してください。
６．ある距離まで近づくと赤い丸が消えて白地のみになります。

この消えたエリアがマリオットの盲点なのです。

白く見えているのは周辺が白いからであって、青なら青色にシマシマならシマシマ模様に変わります。脳が調整して違和感が無いように周辺と同じ景色の幻を見せてくれているのです。

ちなみにマリオットとはこの盲点を発見したフランス人の名前です。

この検査、患者さんによっては「あ～あの時の！」と思い当たるふしもあるかと思います。
カイロプラクティック検査の一つとしてこの「マリオット盲点」の大きさや左右差をiPadを用いて調べることがあります。

細かくは割愛しますが、カイロプラクティックでは骨と筋肉以外にも神経の働きにとても注目しています。神経の働きに問題が生じるとこの「マリオット盲点」に変化がみられ、神経が正常に戻るとまた「マリオット盲点」にも改善が見られるのです。

実は背骨を治療しつつ神経の働きも良くしているのです。
治療後に視界がクリアになったり眠気が生じたことはないでしょうか？これらは神経の働きが正常に回復したからなのです。

このような点が他の整体やマッサージにはみられないカイロプラクティックの独自性であり全世界に医療として広まる理由だと思います。

院長　古川　聖