症例報告(30代女性2児の母腓骨神経麻痺で来院)：2019年5月22日｜友カイロプラクティックセンターのブログ

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サロンのNEWS

投稿日：2019-05-22 19:09:31.0

症例報告(30代女性2児の母腓骨神経麻痺で来院): この患者さんは以前から当センターに来られていました。
いつもは腰の痛みや首の痛みが出た時に来院して下さるのですが、
今回はヘルニアで右足の麻痺がとれないので見てほしいとの事でした。

話を聞くと、4月に入ってから右の足に麻痺が出始めたので、整形外科を受診して今出ている症状を伝え検査をしたそうです。MRI検査で腰椎4番と5番の間に軽いヘルニアが見つかったので、麻痺はそれが原因ではないかとの診断をして頂いて、しばらく様子を見て症状がとれなければ手術をした方がいいと言われたそうです。

検査したMRI を持参してもらい確認して、症状を詳しく聞いてみると、
腰の痛みは無く脚にシビレや痛みもない、たまに右足が痙攣するとの事でした。
右足が痙攣すると同時に右の腕も痙攣して激しく動いてしまうとの事でした。その痙攣が約1ヶ月の間に6回起きたそうです。少し歩いてもらうと右の足首から下は、下垂足を呈し地面に爪先を擦って歩いている。
MRIを見る限りこの程度のヘルニアで、この麻痺が起きるとは思えなかったので出来る限りの検査をして見ました。整形外科検査や神経学検査(筋力検査・反射テスト・知覚検査)などを行なった結果、いくつかの陽性所見が出たのと、一番気になったのは痙攣の出方でした。総合的に考えて中枢神経系の障害を疑い、なるべく早く脳の検査をする様にと精密検査を勧めました。

ゴールデンウィーク中だったので家に帰って旦那さんと相談してみるとの事で帰られました。次の日にその患者さんから電話があり、前日帰った後に救急車を呼んで救急病院で検査をしたそうです。その結果、脳に腫瘍が見つかったそうです。細かい検査はこれからだそうです。
手遅れにならずに良かったです。有難うございましたとお礼の電話をいただきました。

つくづく問診や検査、視診、触診の大切さを痛感いたしました。
当センターでは初診時に問診や検査に十分な時間をとります。
形だけの病歴聴取や症状を聞いただけではあまり意味がありません
今の症状が何処から来ているのか筋骨格系の問題なのか、カイロプラクターの最初の目的は、その患者さんの症状がカイロプラクティックの適応症かそれとも禁忌症なのかを見極める鑑別診断を行う事です。その為、WHOの基準をクリアしている正規のカイロプラクターは正しい問診と検査に時間をかけます。