「はひふへほ」と「パンダ」の話：2024年5月18日｜身心専科のブログ

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投稿日：2024-05-18 12:13:59.0

「はひふへほ」と「パンダ」の話: (Photo by Austin Distel on Unsplash)

　家事をしたり、車の運転をしたりと手を使っている時は音声メディアから情報を入れるのが好きで、特にPodcastのCOTEN RADIOを愛聴しています。

　ちょっと時間は経ってしまいましたが、やなせたかし編の第６話～「なんのために生まれてなにをして生きるのか」94年間の軌跡から向き合う問い～の中に大変興味深いエピソードがありました。

(Photo by Barry Weatherall on Unsplash)

　バイキンマンの決め台詞に「はっひっふっへっほ～！」というのがありますが、あれはミュージカル公演の場で何度も試した上で決まったそうです。

　詳しくは本編を聞いていただきたいのですが「はっひっふっへっほ～！」が一番子供の反応がよく、「まみむめも」や「がぎぐげご」等ではなぜか全然ダメ…。

　かなり昔の資料ですが、才能教育研究会(Talent Education Research Institute)の創始者・鈴木鎮一氏が「徹子の部屋」に出演された映像を見た時の事を、この話を聞いて思い出しました。
（才能教育研究会はその手法がSuzuki methodとも呼ばれているので以下スズキ・メソードで）

　スズキ・メソードでは初歩の段階で小林一茶の俳句を読みますが、これが黒柳徹子さんが通っていたトモエ学園と共通しているということでトークは盛り上がります。

　鈴木氏が話すところによると芭蕉や啄木その他様々な俳句を試したが、子供の反応が一番良かったのが一茶だったそうです。

　トモエ学園の創始者小林宗作氏は日本で初めてリトミックを幼児教育に導入し普及させた事で知られています。氏がなぜ一茶の俳句を用いるようになったかについては語られませんでしたが、これらのエピソードのように実際に子供と試したのではないかと想像できます。

　ちなみにスズキ・メソードではヴァイオリンやチェロの弓を持つ事を「パンダ」と言いますが、これも弓を持つときの名前を何にするかという実験をし、「パンダ」が一番強かった事に由来します。

（Photo by Philippe Bout on Unsplash）

　オノマトペのように一見意味はないが、規則性のあるリズムが子供の能力の誘発につながるという事実は大変興味深いです。

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