いのうえんち第44弾　「三遊亭金八さん」　その2：2020年12月2日｜ここもむのブログ

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投稿日：2020-12-02 15:26:02.0

いのうえんち第44弾　「三遊亭金八さん」　その2: 木村さんは厳しい時は怖いけど、レクリエーションの時は子供を楽しませる技術に長けていて、すごく楽しかった。
その後に受け継いだ私も楽しませる技術を参考にさせて頂いた。
私自身、木村さんを好きだったし、リスペクトしていた。

木村さんが東京に行った後も、団長にとっては気になる存在だったらしく、仕入れた木村さんの近況などを聞いてもいないのに話してくる。
当時はネットもないので電話だったり写真だったり手紙が情報の元だったりするのだが、木村さんからは落語の番付表（番付表で合ってるのかな？）や一応芸能人なのでタレント名鑑に載せる様な写真などが団長の元に置くられていて、団長はそれらを自分が経営する理髪店に大事そうに飾っていた。
ある年、翌年の全道大会の開催地が根室になる事が確定した。
その年の開催地は小樽だったと思うんだけど、大会最中は子供達が寝た後に薄暗い中で指導員達が酒飲んだり、ジュース飲んだりして今日のミーティングがてら世間話もするのだが、最後の日の夜に当時分団長だった神田さん（普段は札幌の道庁で勤務しており大会にだけ参加している）が来年の根室大会の記念品をどうするかという話をしてきた。

毎年、大会の開催地はそれぞれ趣向を凝らした記念品を大会参加者に配るのだ。
時には第○○回全道大会と書いた団扇だったり、瀬棚大会の時はどでかい皿だった時もあったな。

神田さんは「予算もあるから一個1000円かからない位のもので、出来れば貰っても困るようなものじゃなくて、持ち帰った後も家で使う事が出来て、大会中も使用出来る物が良いと思う」と言った。
大会最中は自衛隊が用意した毛布を使用して就寝するのだが、枕も毛布を畳んで使用するので高さがイマイチだった。
これは毎年思っていた。
そこにキャンプなどで使用する空気を入れる枕を持ってきている団員もいて、あれ良いなあと思っていたので迷う事無く私は神田さんの「何が良いと思う？」の最後の「思う」を言い終えたか終えてないか位のタイミングで「空気枕！」と発言した。
すると神田さんを初めその場にいた全員が黙ってしまった。
私は「あれ？やっぱり何か・・・ダメでした？」と言うと神田さんは「いや・・・良いんじゃないか？あんなもん大量に作れば1000円しないし・・・ここに第○○回大会ってプリントすれば・・・それ！すごくいいんじゃないか！！」となった。

続く