いのうえんち第44弾　「三遊亭金八さん」　その3：2020年12月8日｜ここもむのブログ

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投稿日：2020-12-08 16:53:33.0

いのうえんち第44弾　「三遊亭金八さん」　その3: 神田さんや団長は記念品はどんなものが良いのかかなり長い間悩んでいたらしく、私の半分冗談くらいの気持ちで言った事が採用されたのだ。
本当に凄く喜ばれ、神田さんには「俺なんか、3か月くらい何が良いかと頭抱えてた。」とそれを速攻解決出来て、褒められ有頂天になった思い出がある。

翌年、根室市で全道大会が開催された。
記念品には私の発案した空気枕が配られた。
自分でも「おおお・・・ほんとに空気枕にしたんだ。」となにやら嬉しかった。
そして、大会は3泊4日のスケジュールで開催される。
その間は夏休み期間で利用されていない学校を借りて競技が行われ、全ての参加者は学校に寝泊まりする。
初日の開会式には間に合わないが、2日目には久しぶりに東京で落語家をやっている木村さんが記念すべき根室大会に来てくれる事になっていた。
私は久しぶりに木村さんに会えるので楽しみにしていた。
ところが！
なんとまあ・・・運が悪いというか、先輩である木村さんには悪いけど・・・
間抜けな事に、木村さんはバイクで東京から来たらしいのだが、帯広辺りで滑って転倒し、怪我をして入院する事になった。
そう、根室大会には来れなくなったのだ。
しかもあと数時間で根室に到着という所まで来ておいて来れなくなったのだ。
まあ、残念だが仕方ない。

しかし、更に翌年の大会（瀬棚が開催地だったような気がする・・・）の最終日前夜にサプライズで顔を出しに来た。
怪我もすっかり治って、団長や私達に照れながら「いやあ～昨年は申し訳ない！！」謝りながら。
大会の最終日前夜は参加者全員の親睦を深める意味でレクリエーションを行う。
その際に大会本部の人も根室団から落語家になった人がいる事は知られている所でもあったため、急ではあったが寄席が一席設けられる事となった。
突然の事であったが、木村さんもこんな事もあろうかと扇子と着物は持ち歩いていた様子だった。
寄席では「時そば」という演目を披露した。
まだまだ神田さんの話ではこの「時そば」という噺は落語の演目としては有名ではあるが、初歩的な噺らしく、出てくる人物が屋台のそば屋店主とそばを食べる客の2人なので、何人も人物が登場する訳ではないので初めに覚える噺らしい。
とは言ったものの木村さんは小学生達にも話の内容を分かりやすくアレンジしながら「時そば」を披露してくれた。

続く