頭痛とお腹の密なる関係：2023年9月16日｜スピロソフィアのブログ

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投稿日：2023-09-16 11:45:59.0

頭痛とお腹の密なる関係: こんにちは、国立市の整体院スピロソフィアの光田です。
国立駅から歩いて約5分、国立市公民館のすぐ側、Cafe&bar ELKの隣です。

気圧の変化が大きいと、頭痛を訴えて来院される方も増えてきますが、頭痛にも種類があって原因や治療法も異なるんですね。
色々ある頭痛の中でも、私たちの適用できる範囲は『片頭痛』や『緊張型頭痛』ですね。
1. 片頭痛
頭の片側に激しい拍動するような痛みが起こります。ホルモンの変化、ストレス、睡眠不足、食事などが引き金となることがあります。

2. 緊張型頭痛
頭全体に圧迫感や重だるさを感じます。筋肉の緊張、悪姿勢、ストレス、目の疲れなどが原因となります。

で、今回は、片頭痛について考察してみます。

近年の研究によると片頭痛が起こるメカニズムは、脳の表面に分布する三叉神経（さんさしんけい）に炎症が起こりCGRP（カルシトニン遺伝子関連ペプチド）などの物質が産生され血管が拡張して起こるそうです。

初期の段階では視床下部（ししょうかぶ）から分泌されるオレキシンという物質が炎症を抑えますが、なんと片頭痛持ちさんはオレキシンが十分に産生されてないとのことです！

視床下部にあるオレキシン産生細胞の側には食欲中枢があり、オレキシンが不足している方は食欲中枢細胞の働きが弱く、片頭痛持ちさんは食欲低下している場合が多いそうです。

西洋医学ならばCGRPを抑える薬を投与すればいいとなりますが、私たちにできることといえば胃腸を元気にするということですかね。

食欲の低下を改善させるのにグレリンというペプチドホルモンがありまして、これが食欲中枢を刺激して、その近くのオレキシン産生細胞が活性化してCGRPの産生を抑えてくれれば片頭痛も改善しそうですよね。

鍼灸だと胃の六つ灸や、※上脊髄反射を狙い手足に鍼刺激を入れるのもいいですね。

実際に鍼灸治療でCGRPの濃度を抑えられたり、グレリンの分泌が促進されたりする論文も出ていますね。
片頭痛を改善させるために、お腹や、手足に鍼やお灸をするという、いっけん『何やってるの？痛いの頭！』と思われるかもしれませんがこういった機序があるんですね。

※上脊髄反射：食欲不振や消化不良などの胃の運動低下に対し、手足といった末梢に鍼で刺激をすることで副交感神経を刺激し胃の運動を亢進させます。
末梢から脊髄へ刺激が伝わるので、上脊髄反射といいます。