真夜中のオルゴール：2023年9月1日｜ココデシカ(coco-desika)のブログ

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投稿日：2023-09-01 18:50:56.0

真夜中のオルゴール: 秋の風がほんのり吹き出してきましたがそれでもまだまだうだる暑さが体を休めてくれません。ほんと、みなさんこんな過酷な中でグレずにがんばってるなーと感心します。
残暑もまだ続きそうなのでアイス代わりにひんやり涼める？夏の風物詩、夏がこの時期になってもまだ未練残してさまよっているように、この世にすでにいない、でもこの世の空間にさまよっている私が出会った女性のお話しましょうか。
闇に包まれた真夜中でした。ふと何かの気配がして目が覚めると横に髪の長い細身の女性が横たわっていました。「おっ！」と静かな驚きを感じていると女性は「あなたには私がみえるのね。」とフィルターがかかっているような声で話しかけてきたんです。返答は直接しませんでしたが「見えてます、声も聞こえてるし、で、あなた誰？」と心で突っ込みを入れているとノイズで聞きとりにくい空間で失恋したみたいな話をしております。するとどこからかオルゴールの曲が流れだし、部屋中に広がっていきます。ちなみに私はオルゴール、持っていません。知らない曲でしたが寂し気な優し気な曲です。大好きな彼のプレゼントだったんでしょうか。彼女は幸せな時、寂しい時、そのオルゴールのネジを回していたのかもしれません。彼女と一緒に聞いていると突然何かに反応したように男性が現れ「でもなぁ～」とため息交じりと少し面倒くさい感じの声が聞こえてきました。彼と彼女に挟まれて私はまるで仲介役？でも彼女は彼に自分の胸の内を、悲しみを直接言えないのです。また嫌われてしまう恐れ。「あんたなんか！あんたなんか！」いきなり私の両腕をつかみ振り回し始めました。「え!私？痛い！痛いよ！」容赦ない彼女の感情のはけ口にあふあふしながら耐えているとやがてオルゴールも止み、二人も消え、止んだオルゴールの音だけが空耳となって残りました。彼女の執着と束縛の過剰さに息苦しさを感じ彼は去った。彼を思う気持ちが大きい程、想いは報われないと憎しみに代わりやすい。憎しみは自分に原因が無い、相手が悪いと思ってしまうから解決できない。いつまでも恨んでしまう、この世にその憎しみを残すからあの世に行けない。幽霊とか、この世に存在しないものに遭遇するのは怖いですよね。そこに現れるというだけで怖い。でも本当に怖いのは姿かたちではなくその霊が残す念なのではないかと思うのです。