中国の医師免許事情：2023年3月30日｜円山漢祥院円山整骨院のブログ

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プライベート

投稿日：2023-03-30 10:53:57.0

中国の医師免許事情: 患者さんから、中国の医療の話を聞かれました。
それで返答したのですが、一度ここでもお話しておきます。

日本は医師免許は1種類ですが、中国は3種類あります。
日本の場合は、医師免許を取得してから、精神科医とか外科医、内科医、眼科医と専門医に進みます。
専門医を取得して4年経過してから指導医の資格を取得し、指導的立場になっていきます。
最近は、更に、外科医の中にも専門を分化し乳腺外科医、心臓外科医と更に細かく専門医制度は分かれていっています。

これはすべて所属学会、心臓外科学会とか精神科学会とかの所属学会（医師会の認定学会）が専門認定をしたり、指導医認定をしますので学会のトップの力がすさまじく、その学会を束ねる医師会はさらに強力な指揮権を持ちます。

中国は免許は、西洋医学を修めた洋医師と、中国医療を修めた中医師とその両方を修めた結合医師と
免許自体違います。
なので、中医師免許を取得して西洋医学の医師になるのは、結合医師になるしかありませんが、再度医学部入学が必要になります。
日本だと専門を変える事は医師免許を取得していれば容易ですが、中国は医学部から再受験です。
その点は医師になってしまえば何事も容易な日本と、医師になっても大変な中国は差があります。

中国では医師になっても、最初は助理医師という、指導する立場の医師（主治医師）がいなければ診療することはできません。ここで数年の修行の後に主治医師を取得する試験に挑みます。

ただ、日本のように専門分化は進んできていますが、若干の違いはあります。

日本の事を悪く言うようですが、日本の医師免許制度は医師会トップを一番上においた、完全なるピラミッド型をしています。
権力の集中と、指揮権発動、すべての医師を束ねられるという仕組みとしてはとてもいいとは思います。

その点中国は医師免許が3系統あるせいで、医師会に準じる会も3つほどありますので、権力が分化してしまっていますので、統括するのは難しいです。ただし、中国の政府がすべてのトップですので政府がなにかを言い出すと、３つの会はすべて従います。

従わない事などありえません・

僕は中医師ですが、国際中医師という更に外国人に対して出している免許です。専門は鍼灸と漢方ですので西洋医学も修めはしましたが中国国内でも外科手術などはできません。