ボケ日和：2023年5月12日｜円山漢祥院円山整骨院のブログ

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プライベート

投稿日：2023-05-12 14:23:08.0

ボケ日和: もう20年ほど前からいらしていただいる患者さんから、一冊の本をいただきました。
漫画なのですが、かんき出版というところから出ている　ぼけ日和という漫画です。
題名の通り、ぼけてしまっているご夫婦の日々の物語です。

このご夫婦はたまに息子さんも登場しますが、おじいちゃんがどちらかというと普通より半ボケ状態、おばあちゃんがかなり全ボケに近い状態でしょうか。

書いているのは矢部さんという漫画家ですが、長谷川さんという認知症専門医の原作です。
最初に長谷川医師の講演から始まるのですが、その講演が終わってから一人の女性が声をかけてきます。

なぜ、医師は人を泥棒扱いする事が認知症の初期症状だとおしえてくれないんですか？
もう母は亡くなりましたがそれを知っていたら、もっと優しくできたのに・・・・

衝撃的な一言から始まります。
まさにです。
今でこそ、無くなりましたがもう5年も前でしょうか。実家が北区にあったころ、僕は実家にいくとお金が無くなるといわれたものです。

え？お金が？？なんど聞き返したことでしょう。

そうだよ、あんた私の財布から盗んでないかい？

週に1度、2度、母の様子を見にいってた頃の話ですが、何度も何度も泥棒だといわれたのです。

認知症が始まっているとは考えてもいなかったころなので、何度も説明をし何度も言い合いになりました。
この人は物語の中でこういいます。
もっと早くに知っていたら・・・

ものとられ妄想は、一番親しい人、頼りにしている人にでるものです。きっとあなたを頼りにしていたのでしょう。亡くなられてもこうして認知症の講演を聞きに来るあなたをきっと、天国から見守っていいることでしょうと。

少し心がふっと軽くなった瞬間でした。
漫画を読んで、こんなになるって・・・

もし機会があればぜひお読みください。