東洋医学のおはなし　－　『五行』：2023年6月16日｜ブルハ(Bruja)のブログ

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投稿日：2023-06-16 17:22:08.0

東洋医学のおはなし　－　『五行』: 前回の東洋医学では「陰陽」について簡単に説明いたしました。
まずはクイズの答え合わせから。

Q:朝起きて飲む水分、陰陽の法則で考えるとどちらが適している？

Ａ：冷たい水　Ｂ：暖かい白湯

という問題でしたが、みなさん分かりましたか？
人が寝ている時、「陰」の状態から、起きて活動を始める時体を「陽」に近づけなければなりません、そんな時にとる水分は出来るだけ「陽」の物を体に入れたいですよね、
つまり冷たい水「陰」より暖かい白湯「陽」を飲んだほうがより早く体を活動できる状態に近づける、という考え方になります。

さて、今回はまた少し踏み込んで「五行」についてお話します。陰陽に比べるとちょっと聞きなれない言葉かもしれませんが・・・。
五行とは自然界のあらゆるものは「木・火・土・金・水」の五つの要素に分類でき、これらが相互に助け合ったり抑制し合ったりすることで自然界のバランスを保っているという考え方です。

一番身近なところで人間の臓器にあてはめると（肝・心・脾・肺・腎）や五感、季節や方角など、様々なものが五つに分類され、相互作用を理解する事で治療の糸口としていく、というわけです。

この図を身近な例で説明すると、体の「火」の気が強いなら「水」の気を高める。
捻挫して炎症を起こしたならまず冷やす。熱中症の際には脇の下や鼠径部を冷やす。
実はちゃんと日常の中で五行を利用しているんですよね。

また、図にある通り、五行がそのまま臓器にあてはめられてます。
お酒なんかを飲んだ際「五臓六腑に染み渡る」なんて表現しますが、その五臓こそ東洋医学でいう肝・心・脾・肺・腎の事なんですね。
五臓それぞれが持っている「気」が増えたり減ったり（陽になったり陰になったり）する事で体に不調が発生するために、東洋医学では五行の考え方を使って気の流れを調整します。

どうやって？

そこで出てくるのが、みなさんご存じの「ツボ」です。
というわけで次回は「ツボ」にかかわる話をしていきたいと思いますのでお楽しみに。