東洋医学のおはなし「五行と邪気」：2023年7月7日｜ブルハ(Bruja)のブログ

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投稿日：2023-07-07 18:11:56.0

東洋医学のおはなし「五行と邪気」: 　　今回は邪鬼、もとい邪気のおはなし・・・　　
　　いままで東洋医学について、ごく簡単にですが「気」「陰陽」「五行」「経絡」「経穴」について説明させていただきました。これからは今までの情報を深堀・補完しつつ、生活に役立つ豆知識やツボの紹介などしていけたらいいな、と思います。
　まず、今回は一度「五行」に立ち戻ってみます。
自然界のあらゆるものが「木・火・土・金・水」の要素に分類でき、例えば五臓では「肝・心・脾・肺・腎」が相当するという話はしましたね？
　他に季節であれば「春・夏・長夏・秋・冬」ちなみに長夏というのは梅雨時期、つまり今の事を指します。
　そして、身体に不調をもたらす原因といわれる五つの邪気であれば「風・暑・湿・燥・寒」という具合に色々とあるのですが、これらをまとめて見る便利な表があるので、その一部をお見せします。
　この表の活用について、例えば上段真ん中「土」の部分を縦に見てください。季節は「長夏」であり、五臓は「脾」であり五気では「湿」とあります。
　まさに今の梅雨時期、なんとなく重だるかったりしませんか？つまりそれは体が湿邪に侵襲される事により脾胃のもつ気が落ちる。そうすると消化活動に滞りが発生し、食欲がなくなり、力がなんとなく入らない。というわけです。
　ではそうすれば良いでしょうか？経絡でいえば「脾経」「胃経」を元気にしてくれるツボを使って施術を行えば良いのです。
というわけで今回は、足の脛にあるツボを一つ紹介します。

　脛の外側に、つま先を上に向けると固くなる前脛骨筋というのがあります、その膨らんだ部分でお皿の下端から指４つ分ほどを強く押すと特別痛い、もしくは気持ちよく感じるポイントがあると思います、そうそこです！
　そこを指の腹でぐりぐりと刺激してみてください。
比較的有名なツボなので聞いたことがある方もいるかもしれませんが、そこが「足三里」といい「胃経」に連なるツボの一つです。
　胃腸の調子が悪い時、食べ過ぎた時なんかに刺激すると効果があるといわれます。
ちなみにここは灸をすえると遠くまで歩けるツボとしても有名で、江戸時代には「足三里に灸の跡が無い者とは旅の道連れになるな」とまで言われていたそうです、足三里にお灸をし慣れていないと足手まといにある、っていうわけですね。
登山やマラソンを趣味でされる方も、是非やってみてください。