たまには映画を（ギルバート・グレイプ）：2024年7月14日｜気楽に屋(KIRAKUNIYA)のブログ

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投稿日：2024-07-14 10:49:09.0

たまには映画を（ギルバート・グレイプ）: ジョニーデップとレオナルド・ディカプリオの共演作として有名な作品。そして、内容も素晴らしいから☆10

最近はあまり見返さないが、若いときは良く観た。人生で一番多く観た映画かもしれない。記憶を辿り、紹介文を書いてみた。

母親や弟の世話をし、感情をあまり出さないギルバート。それでも、細やかな優しさを持っている。たまに見せる笑顔も素敵過ぎる。かっこいい。私は自分が高校生のときに、モロに影響を受けた。真似をして一時期は髪を伸ばし、無口になってみた。だが、一向にモテなかった。何がいけなかったのか、今でもわからない。

アーニーも優しい。冒頭でカマキリを間違えて殺してしまい泣くシーンや、後半で兄ちゃんであるギルバートと仲直りするシーンがいい。映画公開当初に、「演技が本物そっくりですごい」といった巷の感想を聞いたが、いや、そういうことじゃなくてさ、と言いたくなったのを覚えている。

ベッキーも優しい。アーニーが買い物したものを落としたときに「謝らないで」と言うシーンや、ギルバートの母親との会話のシーンがいい。私はすっかりにファンになり、ジュリエット・ルイスのポスター欲しさに、ジャンプを買うのを我慢して、映画雑誌「スクリーン」を購入した。

3人ともお互いの優しさがわかるから、惹かれ合うのだろう。そうか、私が真似できなかったのは優しさだったのか、顔ではなく。と今頃わかった。いや、顔も全く似てませんけど。

ジョニーデップ、レオナルド・ディカプリオ、そしてジュリエット・ルイス。もちろんきらめくスター達なのだが、この作品では彼らの俳優としての演技の魅力がつまっている。設定は田舎町だし、服だって質素だ。でも、彼らの表情がとにかく魅力的だ。

物語は家族が中心となる。家族を思うがゆえの不自由さの中、留まっているギルバート。家族を思いながら旅を続けるベッキー。二人が出会い、揺れる。だが、二人は別れ、ギルバートは家に残り、ベッキーは旅を続ける。二人は自分の家族のために、自分の思いを我慢したのだろうか？
いや、そうではない。家族を捨てたり、自分を捨てたり、極端ではなくてもいいのだ。家族と自分の両方を大事にすることだって、できる。

映画の最後にベッキーがまた、エンドーラの地にやってくる。その、続きがある終わり方が、とてもいい。

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