カフェインのお話：2023年6月11日｜もみの樹のブログ

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投稿日：2023-06-11 14:34:18.0

カフェインのお話: 朝の始まりはコーヒーから。そんな方多いと思います。このコーヒーに含まれれるカフェイン、一般的に「カフェインそのものに覚醒作用がある」と思われるかもしれません。しかし、実はカフェインには、脳内の「アデノシン」という物質をブロックする（脳に認識できなくさせる）作用しかありません。このアデノシンは、「脳が活動したあとに出るカス」のようなものだと思ってください。アデノシンは、覚醒作用のある「ドーパミン」という神経伝達物質の効果を落とすことで、眠気を引き起こし、睡眠をとることで脳から除去されます。脳にたくさんカスがたまってくると、人は眠ることで脳の掃除をするのです。
しかし、カフェインには、このカスがたまっていることを脳が認識できないようにする作用があります。カフェインには、こうした覚醒作用以外にも、利尿作用、解熱鎮痛作用、強心作用があります。いわば「精神刺激薬」の1つ、カフェインも薬物の一種なのです。
とはいえ、適切な量のカフェインであれば、覚醒作用によって眠気や倦怠感を軽減し、一時的に集中力を向上する作用が期待できます。「あと少しでこの仕事が終わる！」とか、「今夜だけは頑張りたい！」というときにカフェインを一時的に使用することは、そこまで問題ではありません。
またカフェインには「耐性形成（その物質に対して耐性を作ること）」と、「離脱症状（使用をやめたときに身体的・精神的症状が起こること）」の2つの性質もあります。離脱症状の例としては「カフェイン離脱頭痛」があります。カフェインを毎日235mg以上（コーヒーならたったの2杯弱！）摂取していた人の半数に発生するリスクがあります。頭痛のほかにも、カフェインの離脱症状としては、集中力の低下、イライラ、眠気、倦怠感、胃や関節の痛みが起きます。1日2杯コーヒーをたしなんでいる方で、コーヒーを飲まないとこれらの症状が出る方は、やめる際にはこの数字を思い出してみてください。

「カフェイン」は使い方次第で「薬」にも「毒」にもなる。うまく付き合っていきましょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もみの樹　042-300-2280

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