【妊活情報】多嚢胞性卵巣症候群PCOSについて：2023年11月24日｜高槻宗八鍼灸整骨院のブログ

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投稿日：2023-11-24 09:51:49.0

【妊活情報】多嚢胞性卵巣症候群PCOSについて: 「多嚢胞性卵巣症候群」はPCOSと呼ばれる卵巣の異常で、女性の約５～１０％にみられます。

排卵されるはずの卵胞の成長が止まり排卵障害による無月経や希月経などの月経周期の異常を引き起こす事が多いです。
その他にも不正出血、多毛、肥満、耐糖能異常(血糖値が高い)を呈する場合もあります。

明確な原因は、はっきりせず遺伝的な要因もあるとされていますが、多くの場合ホルモン分泌が関わっています。
通常の排卵には脳の下垂体から分泌される黄体形成ホルモン(ＬＨ)と卵胞刺激ホルモン(ＦＳＨ)のバランスが崩れＬＨばかりが過剰に分泌され排卵が上手く行われなくなります。

他にも高インスリン血症の場合、小さい卵胞の中の卵子の周囲を取り巻く細胞を刺激しLHに対する感受性を増加し小さな卵胞の状態で発育が止まってしまいます。
インスリンの抵抗性によっても男性ホルモンが増加し卵胞の発育を抑制します。卵巣の外側の膜を厚くしてしまい排卵を妨げてしまいます。しかし、こういったホルモンの異常が何故起こるのかはっきりとした原因は解明されていません。
睡眠不足による血糖値上昇の場合にもインスリンが過多に分泌されるため、排卵障害が起こり得ます。

主な治療は鍼灸治療・睡眠習慣指導になります。
鍼灸治療については特に多嚢胞性卵巣症候群の場合「腎・肝」が虚している(弱っている)事が多く、気血が腎と肝に上手く巡っていない事がほとんどです。
そのためツボに対してのアプローチは膝から下や腹部に行い、卵巣へのアプローチは骨盤周囲や腹部に鍼灸治療を行います。
睡眠習慣も必要となり、現在の睡眠状態についてカウンセリングを行い必要な習慣や改善するべき点を指導し、ぐっすり眠れる身体を作る必要があります。

多嚢胞性卵巣症候群の診断は受けていないが、多毛・肥満・高血糖値などが見られる場合
睡眠不足によって排卵障害が起こっている可能性は非常に高いです。

そういった場合は睡眠を改善するための習慣を身につけるだけでも改善は十分可能ですので
一度お気軽にご相談ください。