【第2回】顔面神経麻痺の一般的な治療法：2025年3月8日｜アキュピタル(acupital)のブログ

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投稿日：2025-03-08 08:54:48.0

【第2回】顔面神経麻痺の一般的な治療法: 一般的な治療法
１ステロイド療法（抗炎症薬）
最も一般的な治療法が、ステロイド薬（プレドニゾロンなど）の投与です。
目的：炎症を抑え、神経の回復を助ける（投与期間：通常10日間ほど
効果：早期に使用すれば、回復率が高まる）
特に、発症後72時間以内にステロイドを開始することが推奨されています。炎症が強いほど神経のダメージが進むため、早めに抑えることが重要です。

２抗ウイルス薬（アシクロビルなど）
顔面神経麻痺の中でも、特にウイルス感染（ヘルペスウイルス）が原因となる場合、抗ウイルス薬が使われることがあります。
使用するケース：ラムゼイ・ハント症候群や、ヘルペスウイルス感染が疑われる場合
[効果：ウイルスの増殖を抑え、神経のダメージを軽減する]
ただし、ベル麻痺（原因不明の顔面神経麻痺）に対しては、抗ウイルス薬の効果については意見が分かれています。

３目の保護（人工涙液・眼帯）
顔面神経麻痺では、まぶたが閉じにくくなるため、目が乾燥しやすくなります。そのため、人工涙液（目薬）や眼帯を使って目を保護することが重要です。
なぜ必要？：目が乾燥すると角膜が傷つき、視力低下のリスクがある
対策：人工涙液の使用、夜間は保護メガネや眼帯を装着
特に、重症度が高い場合は、適切なケアを怠ると目のトラブルが起こることがあります。

４リハビリ・マッサージ
顔の筋肉が動かなくなると、長期間使わないことで筋肉が萎縮したり、回復途中で異常な神経再生が起こり、顔のひきつり（拘縮）が生じることがあります。そのため、リハビリやマッサージで適度に刺激を与えることが大切です。

５ボツリヌス療法（ボトックス注射）
顔面神経麻痺の後遺症として、筋肉が異常に緊張してしまう（顔のひきつり）ことがあります。そういった場合に行われるのが、ボツリヌス療法（ボトックス注射）です。
効果：過剰に緊張した筋肉を一時的に弛緩させ、ひきつりを軽減
適応：後遺症として筋肉の異常収縮が起こっている場合
デメリット：効果は一時的（数ヶ月ごとに施術が必要）
すべての患者さんに必要なわけではありませんが、顔のひきつりがひどい場合には選択肢の一つになります。