【循環血液量減少性ショック】：2025年4月2日｜小林接骨院下総中山院のブログ

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小林接骨院下総中山院のブログ

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投稿日：2025-04-02 09:22:25.0

【循環血液量減少性ショック】: こんにちは！
小林整骨院下総中山です！

循環血液量の減少は、循環血液量の減少と増加に細分されます。循環血液量の減少は、従来、出血性ショックと呼ばれていたものであり、出血、脱水、熱傷などが当てはまります。出血の原因は、様々な外傷、手術操作によります。脱水によるショックは、多量の下痢、嘔吐、飢餓、医原性要因における水分の不足、多量の腹水などが当てはまります。
2度以上の熱傷では皮膚の保水性が喪失、漏出液によるアルブミンの喪失によります。
一方で肺塞栓症にみられるように、循環血液量の喪質がなくても、心臓へ流入する血液量が減少すると、心拍出量が減少し、みかけ上の循環血液量の減少が発生します。

[症状]
循環血液量の減少によるショックでは、ショックの５Pとして有名な症状が当てはまります。
・顔面蒼白
・虚脱（意識障害あり）
・冷や汗
・脈拍触知不可
・呼吸不全

[病態]
出血により循環血液量が低下すると、心臓への静脈還流量は減少し心拍出量も低下します。この際、出血が減少であれば、心拍出量の減少は循環調節機序により、心拍数の増加と、末梢血管抵抗の増大によって代償されます。この間の症状は、皮膚の霊感、不安感、立ちくらみ程度です。しかし、出血が循環血液量の15％（750ml）を超えると血圧は徐々に低下し、頻脈、脈圧の減少、不穏、皮膚の蒼白、冷汗、尿量減少といった症状が出現し、中心静脈圧も低下します。

[治療]
治療の基本は止血と循環血液量の維持です。輸血ルートは出血の量や速度にもよりますが、中心静脈を含む2ヶ所以上で確保し、乳酸化リンゲル液もしくは酢酸リンゲル液による急速輸液を開始し、アルブミン製剤も投与します。同時に出血源を検索し、直接圧迫外科的処置、内視鏡などにより止血を行います。輸血の適応は、患者状態（年齢や基礎疾患）、出血原因、損傷臓器の状態、再出血の可能性から判断します。重症のショックで大量出血と判断したときは、急いで輸血を行い、2,000ml以上の出血に対しては新鮮凍結血漿も投与します。また出血傾向が出現すると予後不良となるので、血小板の推移にはとくに注意します。ノルアドレナリンは末梢循環を悪化させる可能性があるので原則的には使用しませんが、大量の輸液・輸血によっても昇圧しない場合やショックの遷延により心不全を合併した状態では、イノバンやドパミン、ドブタミンを投与します。