芭蕉を支える足三里：2024年5月10日｜鍼灸接骨院心凪(ミナギ)のブログ

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投稿日：2024-05-10 19:29:19.0

芭蕉を支える足三里: こんにちは！
麻生駅前の鍼灸接骨院心凪‐みなぎ‐です。

今年は桜前線が猛スピードで駆け抜けたこともあり、青々とした新緑眩しい初夏が早く訪れたような気がしますね！

そんな爽やかな緑をみて思い出すのは「夏草や　兵どもが夢の跡」という、かの有名な松尾芭蕉の句。奥州平泉を訪れた芭蕉が、栄華を誇った過去の武士たちに思いを馳せた…といわれているご本人と同じくらいに有名な一句。
ちなみにこの時芭蕉は、一関に宿をとって平泉まで日帰りで歩いたそうです。現在整備されている道路でも往復4時間程度(約16ｋｍ)かかります。当時の道路状況はわかりませんが、流石の健脚といったところでしょうか。

さて、そんな健脚・芭蕉を支えたといわれているのが「足三里」というツボ。
奥の細道の序文にも「三里に灸すゆるより」と、道中このツボに灸をすえた様子が伺えます。また「三里の灸の痕無き者と旅をすることなかれ」という言葉も残っているくらいに、旅をする人の中ではメジャーなツボだったようです。

「足三里」は別名「ツボの王様」とも呼ばれていて、三千里(12ｋｍ)歩いても疲れないという名前そのものの効果はもちろん、身体の免疫力やエネルギーを高めてくれる効果もあります。消化と排泄にも良く、胃腸の働きを改善してくれることも。
膝のお皿のすぐ下、外側に少しくぼみがあります。そのくぼみから約5ｃｍ下にある、骨の上がこのツボの位置。
お手持ちのお灸でじんわり温めてあげるも良し、指で痛気持ち良いくらいの刺激をしてあげるも良し。
暑い夏を乗り越えるためのセルフケアとして「足三里」を活用してみましょう！

ちなみに「夏草や」の句が書かれたのは6月29日(旧暦5月13日)、ちょうど夏至を過ぎたあたりです。
この夏至というのは東洋医学的に陰陽の転換期であり、陽(夏)の気が極まったところから陰(冬)の気が極まる冬至までの期間が始まる時期になります。
夏の疲れをしっかりとって、冬の時期に備えていきましょう！

何はともあれ毎日の養生が大切です。
セルフケアで補いきれない部分のケアには、ぜひ心凪にいらしてくださいね！