～疲労回復と鍼灸治療（東洋医学的視点から）～：2025年3月10日｜鍼灸治療院ファイン(5N')のブログ

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投稿日：2025-03-10 13:48:10.0

～疲労回復と鍼灸治療（東洋医学的視点から）～: 東洋医学では、疲労は単なる肉体的な問題だけではなく、心身のバランスを整え、体の本来持つ回復力を高めることで、疲労を改善します。

【「気（き）・血（けつ）・水（すい）」のバランスの調整】

東洋医学では、人体には「気（エネルギー）」「血（血液）」「水（体液）」が滞ると疲労や不調が現れるとされています。

◎気虚（ききょ）：気が不足すると、全身がだるく、やる気が出ない。
◎血虚（けっきょ）：血が不足すると、貧血ぎみになり、めまいや疲れが出る。
◎水滞（すいたい）：体内の水分バランスが乱れると、むくみや倦怠感が生じる。

鍼灸では、気血の流れを促すツボを刺激し、これらのバランスを回復させることで、疲労を改善していきます。

【五臓の働きを調整し、根本的な回復を促す】
五臓（肝・心・脾・肺・腎）のバランスが乱れることも疲労の蓄積に繋がります。

◎肝（かん）：気の流れを調整し、ストレスを軽減。肝の疲れは精神的な疲労や目の疲れにつながる。

◎心（しん）：血の巡りを司り、精神的な安定に関与。心の乱れは不眠や動悸を引き起こす。

◎脾（ひ）：消化吸収を司る。脾が弱ると食欲不振やだるさにつながる。

◎肺（はい）：気を巡らせ、呼吸を整える。肺の不調は浅い呼吸や体の冷えを引き起こす。

◎腎（じん）：生命エネルギーの源とされ、慢性的な疲労や老化と関係が深い。腎が弱ると腰のだるさや冷えが起こる。

鍼灸では、それぞれの臓腑に対応するツボを刺激し、機能を回復させることで、体全体のエネルギーバランスを整えます。

【鍼灸治療による具体的な効果】

◎即効的なリラックス効果 → 副交感神経を優位にし、ストレスや緊張を緩和。

◎慢性的な疲労の改善 → 気血の流れを整え、体質を根本から改善。

◎未病（みびょう）対策 → まだ病気になっていない段階で不調を予防。

西洋医学的な「血流促進」「筋肉の緊張緩和」などの効果だけでなく、より包括的な「気血の流れの改善」「五臓の調整」「経絡のバランス回復」などを通じて、疲労回復をサポートします。
特に、慢性的な疲れやストレス、体の冷えや不調を感じる場合には、鍼灸治療が非常に有効です。

継続的な治療を続けることで、一時的な回復ではなく、根本的な体質改善を目指せます。
お悩みの方は、ぜひ一度ご相談くださいませ。